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■第8話

 配していた通り、民主党の“旧社会党化”は本来の民主党の力を、大きく損なうイメージを国民に与えたようだ。民主党のダメージは計り知れない。二大政党政治など夢の夢と消え失せ、時代が一気に戦前へ逆行してしまったかに見える。
 
 本会議に出席せず(旧社会党の常套手段)、牛歩戦術(旧社会党の常套手段)で時間をダラダラ間延びさせ、会議を途中退席(休社会党の常套手段)し、自民党のすべてに反対(旧社会党の常套手段)し・・・・おまけに、どの民主党議員も紺の背広に紺のネクタイ姿。まるで社会主義国の制服である。
 おまけに労働組合がバックにいて、結局、党の構図は旧社会党と酷似する様になってしまった。おそらく中にいた議員たちは、少しずつだが確実に旧社会党の影響に染まっていったと思われる。
 
 それでも若手は決断力に富んで柔軟だったが、旧社会党、(旧民社党の一部を含む)中堅クラスが足を引っ張りつづけ、いつの間にか民主党を旧社会党化してしまった。
 自民党出身者だった岡田前代表は、生真面目なだけで面白みがまったく無く、応用力も無いため猪突猛進の牛になってしまった。これも旧社会党のパターンに酷似する。
 
 今さら誰も「日本をあきらめない」のキャッチなんかに心が動かされるわけが無い。
 岡田前代表に言われなくても、とくに首都圏では景気が上昇し始めた日本を誰もあきらめる気などなかったのだ。いったいあのキャッチはなんだったのか未だにわからない。おそらく岡田前代表が最終決定し、周囲を支える旧社会党出身の幹部らが後押ししたのだろう。とにかくずれている。これも旧社会党とまったく同じだ。
 
 おまけに「有権者は賢いですから、選択は誤らない・・・・」の妙なセリフは、敗者のセリフに多く登場する。有権者をバカとはいわないが、決して賢いとも思わない。それは古今東西の歴史が証明していることだ。それを賢いと言い切るところが、「民衆」や「大衆」という言葉を好み、十派一絡げで表現していた旧社会党と同じなのだ。
 有権者はその時の気分でコロコロ変わるし、ムードに弱いのも万国共通なのだ。

 意外かもしれないが、民主党にとってボディブローのように効いたのは、ホリエモンに見棄てられたことだ。
 ホリエモンは様々な分野で“触媒”として大きな力を発揮する革命児だが、岡田前代表との会見後、ホリエモンは柔軟性の無い旧社会党に牛耳られたような民主党とオサラバしてしまう。彼は鼻が利く。決してバカではない。あの時、すべてではないだろうが、若者層の多くは、ホリエモンが見棄てた民主党はやはり未来が無いと踏んだと思われる。
 
 私が昔から言い続けている「小泉=徳川慶喜説」は、今もまったく変わらない。慶喜には長期的な策は無く、幕府方の武将を前に大いに演説し、最大限に盛り上げた後、闇に乗じて大阪城から遁走してしまう。
 荷が重過ぎて途中で放り出して逃げ去ってしまったのである。今の小泉首相も基本的に郵政だけ終わったら、1年で遁走する気でいる。そういえば慶喜も蛤御門の「禁門の変」で長州を京から追い出し、一時は討幕運動を壊滅寸前までもっていった。

 選挙で大勝ちしたため、郵政一本では在任中解決できないため、年金問題、天下り特殊法人問題、議員年金問題・・・・等々は全て丸投げだろうし、特に議員年金などは、新人議員以外の古株自民党議員が総出で賛成するとは到底思えない。そこで手が入り、骨抜きにされただけの看板替えで終わり、「どうです、改革ができたでしょう」の小泉パフォーマンスで終わるのが関の山だろう。
 はたしてどうなるか、平成の慶喜のやり口を、これから見ていくことにしよう。■

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