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2006年1月の1件の記事

■第11話

 イブドア騒動」で世の中が大騒ぎになっている。
 検察が悪しきホリエモンに正義の鉄槌を加え、世の中を正しく導こうとしているニュアンスが支配的だ。相も変わらず日本のマスコミの流れはそれ一色で、ホリエモンを弾劾する一方、株価と政治への影響を報道するだけだ。

 しかし、今回、このタイミングで一気に出てきた「ライブドア騒動」には、じつはとんでもない仕掛けが隠されている。

 まず、検察は公務員、つまり役人のエリート官僚であること、それも官権のトップということを知る必要がある。次に、日本の警察組織、特にキャリアは特権の中でも、やりたい放題の権力をふるっている。ある意味、キャリアのトップでもある検察官、検事、高検、最高検検事総長の側も、端で思うほどのクリーンではないということだ。もしクリーンと本気で思っているなら、「検察神話」という愚行をおかしている。

 事実、今の日本では、検察にチェックを入れる機能は存在しないと言っても過言ではない。仮に彼らが、特権と既得権益保持を目的に謀略を働いても、「三井環事件」のように、検察の内部告発者の悪事を先にマスコミへ流し、それを理由に逮捕して世間から隔離してしまう。法務官僚トップと手を組む悪辣さは今に始まったわけではない。
 それに対する日本のマスコミの姿勢は、ただただお上に平伏するだけである。自粛し自重するだけなのだ。検察に恨まれては業務に差し障るとばかり、治外法権扱いで蓋をしてしまう。その関係が長年続いているのだからマスコミも同罪だ。だから私は、昔から日本に真のジャーナリズムは存在しないと言っている。

 ここで「ライブドア騒動」の仕掛けを公表しよう。
 昔から、犯罪における主犯を見つけるには、犯罪で最も利益を受ける人間を捜すのが基本だ。そこで今回、東京地検がホリエモンを逮捕した結果生じる効果を見てみると、以下のような図式が浮かび上がってくる。
 リークを含め、愚かなマスコミを先導さえすれば、ホリエモン逮捕を通して“ある動き”を阻止することが可能となるのだ。「行政改革」の阻止である!!

 ホリエモン逮捕で最初に槍玉に上がるのは、ホリエモンの選挙応援に乗り出した二人の自民党幹部、言わずと知れた、武部幹事長と竹中総務大臣だ。 2人の閣僚は、小泉首相の両腕であると共に、「行政改革」の両エンジンである。これを失墜させれば、さらなる改革をストップさせ、特に官僚の持つ「既得権益」に手を加える動きを阻止することが可能となる。

 さらに小泉改革を継続する次期総理の選出にも影響を与ることも可能となるのだ。
 古い体質の自民党内の反対勢力が、「ライブドア事件」で再び活気付き、小泉追い落としを狙って徒党を組んで動き始める。 民主党もこの機に乗じて小泉追い落としに動くことは歴然で、これは政治力学の上からも避けることができない。

 かくして、少なくとも小泉改革を失速さえさせれば、自民党は昔の党利党略の派閥体質に逆戻りし、行革は中途半端で終了する。かくして“官僚主体の支配体制”が生き残り、これから先も延々と日本で継続されていく。
 日本人は、検察が官僚機構最高の支配階級に属するエリート集団であることを忘れてはならない。彼らは小泉改革の手が自分たちに及ぶことを最も嫌がっている人種なのだ。なぜなら、彼らは法務と手を組めば、何をやるのも可能となる特権を確保しているからである。事件のでっち上げさえ不可能ではない。

 迷宮入り事件の「3億円事件」に限らず、検察の内側が暴露されたら、ライブドアどころの騒ぎではなくなる。この国の官僚組織は世界で最も悪質な巣窟なのだ。■

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