■第9話
アメリカは膨大な数の牛を子牛の段階を含めて管理することを、コストの面から嫌がり、全頭検査などしなくても、日本を脅かせば必ず受け入れるとタカをくくっている。
実際、その通りになっているが、私ならアメリカ牛だけは口に入れたくない。
なぜなら、アジア系人種は白人種よりBSEに対してもろいとするデータが存在するからだ。
事実、イギリスで数ヶ月滞在しただけの日本人男性が、狂牛病に陥って死亡している。肉食に慣れているイギリス人やアメリカ人なら、発祥に時間がかかるのかもしれないが、元々草食だった日本人(アジア人)の遺伝子に、BSEは直撃するのかもしれない。
草食だった牛に肉骨粉を与えることで狂牛病を発祥させたように、草食遺伝子の人種はダメージが大きいのかもしれない。一説では日本人の狂牛病の発祥速度は、アメリカ人の5~10倍の早さともいわれている。 アスベストの次はBSEになる可能性もあるということだ。
それでも簡単な方法でアメリカに抵抗できる唯一の方法がある。輸入しないというのではなく、アメリカ牛であることを末端まで明確に「表示」で示すことだ。それを法案化するだけでいい。
スーパーなどで牛肉で販売するときは「産地表示」をするが、レストランや加工食品になると、産地は表示しなくてもいいことになっている。 だから法律により、末端までどこの国の産地の牛肉が混じっているかを表示させればいい。違反者には重い罰則もつける。当然だ。人の命がかかる食の問題だからである。
おそらくそれだけでアメリカの高慢の鼻をへし折ることができる。国として買わないのではなく、消費者が買わないのだから文句を言えるわけが無い。
結果、アメリカは全頭検査を明確にしないと買ってくれないことを思い知ることになり、最後にはアメリカ人の命を日本の法律が守ることに通じるのだ。■
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