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■第27話

 在、「検察」が異様な動きをしていることに気付く日本人は、果たしてどれだけいるだろうか?
 那覇市内のカプセルホテルで死亡した、元ライブドア関連会社「エイチ・エス証券」副社長の「野口英昭事件」。あれはどう考えても自殺などではない。
 最初、空港の監視カメラに、野口氏が顔見知りらしい4人の男と合流する姿が映っていたとされたし、実際、空港関係者がそれを証言していたにも関わらず、沖縄県警の発表で、そんなビデオなど存在しないことになった。

 ところがである、那覇空港はテロ対策もあって、日立製の高性能ビデオカメラが設置されていたのだ。にも関わらず、後に県警が出してきたビデオ映像は、いつ撮ったかも分からない不鮮明ないい加減な映像だった。ビデオの日時など、いくらでも改ざんできるので県警が公表した映像などは信用できる代物ではない。
 さらに、野口氏の妻が、野口氏の趣味ではないサッカーシャツを見て不審に思い、野口氏の鮮血がついているのを確認した。その後、自殺なら夫の持ち物として返してくれと県警に申し込んだ。すると、県警はすでに遺族に返したでしょうと発言。嘘である。そこで食い下がって、再度返却を求めると、県警内からシャツが紛失したという返事。

 他殺の可能性を示唆するかもしれない最重要の証拠品であるにも関わらず、沖縄県警は、それを県警内から紛失したという。県警内から持ち出せるのは同じ警察関係者しかない。
 沖縄県警は、まるで何処からか支持されたかのように、最初から「自殺」として押し通して、調査する気配も見せなかった。
 沖縄県警を上から動かす力を持つのは、警察の中の警察とされる「検察」である。ここは象牙の塔であり、誰も口出しできない天の声を発する警察権力の中枢だ。ある特定の誰かを故意に犯罪者に仕立て上げようと思えば、検察なら簡単にできるというのが常識だ。

 現在、ホリエモンが検察の手で巧妙に悪人に仕立て上げられている。
 検察がホリエモンを悪玉に仕立て上げるため、マスメディアに様々な偽情報を流してコントロールしている。そのことは関係者なら誰でも知っている。
 彼らの手口は、その人間がいかに非道で悪辣かを、嘘でもいいのでリークすることだ。すると日本人は単純なので、簡単に騙されるのである。

 ホリエモンを有罪にする理由は、検察の得意とする“見せしめ”のようにも見えるが、実はその程度が目的ではない。村上ファンドも同じ手口で引っ張られているが、これにも裏がある。
 同様の手口で悪人にされたのが、「手鏡事件」で知られる経済学者、植草一秀氏である。
 女子高校生のスカートの中を、エスカレーターの下からのぞこうとしたとして捕まり、早稲田大学大学院を辞める羽目に陥ったが、それまでは、郵政の莫大な資金源を開放させようとする小泉純一郎と竹中平蔵に、真っ向から立ち向かえる有能な経済学者だった。
 要は、アメリカにとって目の上の瘤だったのである。
 植草氏にどんな癖があるにせよ、アメリカにとれば自分の庭を見るように簡単に入手するできる情報だったはずだ。

 現在、日本の三沢基地近くには、アメリカの「NSA(国家安全保障局)」の活動を担う「エシュロン」が存在し、日本を含む極東アジア全域に飛び交う電波、通信電話、メール、パソコン情報などを全て監視している。あなたのパソコンも、バックドアから中身を見られていると思っていいだろう。
 植草氏が、自分のパソコンで何を検索し、何をネット販売で買い、通販で何を購入し、どんな趣味をもつかも、アメリカに筒抜けになっていたと見て間違いない。
 植草氏が、いつボロを出してもおかしくなかったのだ。だから警察がいつも植草氏の跡をつけていたのである。
 人ごみでごった返すJR品川駅の中、エスカレーターで手鏡をポケットから出し、下にもっていった瞬間、背後にいた警察に現行犯逮捕されている。これは最初からターゲットを絞っていたことを意味する。
 この事件を知ったとき、筆者は「嵌められたな!」と直感した。今太閤と呼ばれた田中角栄も、これと同様の手口でアメリカに嵌められたからである。[つづく]■

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