■第47話 日本はアメリカの植民地!!
日本人は先の「太平洋戦争」のトラウマから、「アメリカに絶対に逆らえない」という思い込みを背負っている。いつの間にかアメリカ様が仰ることなら何でも間違いありませんという国民性が出来上がり、唯一、「平和憲法」だけがアメリカに対抗する“堰”になっていた。それも他力本願で・・・・・だからこそ今まで気楽だった。
一方、アメリカにすれば、自国が「憲法9条」を無理やり日本に押し付けた手前、日本人をアメリカの世界戦略の駒に使いたくてもできず、アメリカの判断で自由に日本人を戦場に送り込むことも不可能だった。
そこでアメリカは、傀儡である自民党に命令を下し、まず「国民投票法案」を通し、次に「憲法改正法案」を通すことで、日本人を一気にアメリカの先鋒として自由に使うことができるように画策しはじめている。
アメリカは、日本という植民地を管理させる自民党に、毎年、「対日年次調書」なる命令書を送りつけている。自信を深めたアメリカは、今では堂々と表立って送り込んでくるようになった。こうして自民党を通してアメリカの国益にかなうよう、日本人に命令を下してきたのである。その模範生が小泉純一郎だった。
今では小泉のブレインがアメリカだったことは常識で、国際電話を通して自室に篭る小泉に選挙戦略をアドバイスしていたことは間違いないとされている。
今回の「郵政民営化」も、対日年次調書にあった命令の一つで、これでアメリカは日本人の天文学的な貯蓄額を全て頂戴することが可能となった。
日本人にとって「六カ国協議」ほどの茶番は無い。アメリカは北朝鮮問題では何一つ損をすることは無いからだ。それより北朝鮮が暴れてくれるほど莫大な利益がアメリカに転がり込んでくる。
ミサイルを撃ち落すアメリカの「戦域ミサイル防衛システム(TMD)」が日米共同開発の名目で売れに売れまくり、その流れに乗って日本にアメリカ軍の中枢の一つ「第一軍団司令部」を移動させ、“日本列島沖縄化”を推し進めることが可能となっている。
アメリカが“北朝鮮の驚異”を煽るほど、日本人はパニック化し、一気に「集団的自衛権」への規制を取っ払い、「憲法改正」に傾斜し、防衛庁を防衛省に格上げし、自衛隊を自衛軍に変名させてくる。アメリカにすればじつによい流れになっている!
こうして日本人は、自民党に導かれ、どんどんアメリカの罠に嵌っていく。その自民党の合言葉は「アメリカにだけは逆らわない方がいい」である。
今回、小沢民主党がアメリカの「テロ特措法」に堂々と立ち向かっているが、結果はどうあれ、自民党などは今まで逆らいもしなかった。EUにしても南米にしても中国にしてもロシアにしても、アメリカに逆らうことを恐れていない。日本人だけが、アメリカを怖がり縮こまる性癖を持つようになっている。
アメリカが日本製品をボイコットするなら(困るのはアメリカだが)、ロシアと中国にシフトするぐらいの気構えが無くて何が独立国だろう?
むしろ日本がアメリカから離れることで一番困るのはアメリカだ。日本人はいつまで自民党が植えつけた実体の無い恐怖に踊らされるのだろう?
なにも無理にアメリカと喧嘩をしろというのではない。アメリカの傲慢に逆らえないような国が、国連の安全保障理事会に名を連ねる資格などは無いということだ。
| 固定リンク