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■第42話 イスラム原理主義

 日の月曜日、筆者は東京永田町に行っていた。参議院選挙の大勝利を祝う民主党本部のすぐ側の「憲政記念館」という所で、イスラエル大使館が後援する「エルサレムサミット」が行われ、そこに出席していたのだ。

 今日も参加することになるが、イスラエル政府が日本のキリスト教団体と接触し、イスラエルの主張を聞いてもらい、できればイスラエルの味方をしてほしいという主旨で行われたサミットだった。そのため、イスラエルからは大臣クラス、国会議員、ジャーナリスト等が大勢来日し、日本からも国会議員や牧師、神父などが参加した。

 来日したユダヤ人(イスラエル人)たちは、キリスト教に造詣があり、ラビであってもガチガチというイメージではない。要は、第一歩として日本のキリスト教会と手を結び、できれば他の宗教団体とも接触し、日本とイスラエルがアジアで主導権をもつことを望んでいるということかもしれない。なぜなら、今回、堂々とイスラエルの側から「日ユ同祖論」を掲げてきたからだ。明らかに同族として聞いてほしいという向こうの国会議員もいた。

 最終的には天皇とも会い、議会の賛同を得て、たとえ昔の「日英同盟」のようではなくとも、何らかの形の同盟を結びたいと思えてならない。

 おそらく今回のサミットは、イスラム教の拡大を防ぎたいという意味があるのだろう。さすがに現地に住む者でなければ理解できないイスラム教徒への恐怖と、原理主義者たちの目論みが紹介されたが、筆者も別ルートで入手したように、イスラム原理主義が推し進めることは「世界をイスラム化する計画」である。

 簡単に言えば、イスラム(原理主義)が目指すのは、世界を13世紀に戻すことで、自分たちと同じ生活をすれば世界は平和になると唱えている点だろう。13世紀頃といえば、オスマントルコがヨーロッパを部分占領していた時期で、おそらく原理主義者にとれば、イスラム教国が強かった頃の理想世界に見えているのかもしれない。

 彼らが使う教科書には、世界中がイスラム教になれば、ユダヤ教にもキリスト教にも慈悲を与え、世界が平和になるとある

 イスラム原理主義を唱えるイランにしても、ユダヤ教の打破だけでなく、キリスト教諸国であるヨーロッパとアメリカの打破も視野に入っていると推測できる。そうでなければイスラム教による世界制覇はできないからだ。

 どちらにせよ、ブッシュ・ジュニアがイラクで始めた事は、キリスト教国VSイスラム教国という図式で、後戻りできない最終宗教戦争に発展しかねないということだ。

 宗教戦争は必ず長期化するし、規模も拡大し、最悪の場合は世界戦争に発展する。そうなると、日本も本格的なテロ攻撃に晒されると思う方がいいが、最近のイスラエルの日本接近の裏にある目論見が気になるところだ。

 

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