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■第43話 アメリカへの三行半!?

 メリカ軍は日本に大勝利した「太平洋戦争」以降、戦争では“連戦連敗”がつづいている。「ベトナム戦争」では北ベトナム軍に敗北して惨めに敗走し、今回の「アフガン戦争」でもジワジワと盛り返してきたタリバン勢力に押され気味で、やがて国内世論の圧力を受けて撤退することになるだろう。つまりアメリカの敗走である。

 今回の「イラク戦争」も同様で、どう考えてもアメリカのイラクにおける敗北は目に見えている。つまりアメリカは「第二次世界大戦」で勝利したドイツと日本以外では勝利していないのだ。その第二次世界大戦ですら、連合国の助けなくして勝てなかった。

 唯一、アメリカがほとんど単独で勝利できた国は日本だけで、そのアメリカにベトナムは勝利している。単純に考えてベトナムは日本より強かったことになる。そのアメリカに日本は今も植民地にされ、軍事基地を拡大させられている・・・・・・・本当にアメリカは強いのか?

 もちろん、戦争の勝敗には様々な要因と国際状況が加味されるので一概には言えないが、もし勝負だけで判断した場合、近代になってアメリカが勝ったのは日本一国しかない。そんな国に日本は命を預けても本当にいいのかということだ。

 もちろん、アメリカが秘密裏に企てている世界制覇プロジェクトが動いていることは分っている。つまり、アメリカによる「世界統一政府」の発想のことだが、それすら完全無欠ではない。おそらくアメリカ主導の世界政府に対する反世界政府勢力も出てくるだろうし、アメリカが最後に勝利するとも限らない。今の自民党のように、“何が何でもアメリカ様”という姿勢で絶対服従をつづけていいのかということだ。

 日本が「アジア共栄圏」の主導権を握り、中国と安全保障条約を結んだらアメリカはさぞや慌てることだろう。それは今まで文句一つ言わず夫に服従してきた妻が、ある日、夫が定年退職した直後、三行半を食らわせるようなものだからだ。

 そうなれば世界の勢力バランスは日本にとっておそらく有利に働くはずである。傲慢な夫だったアメリカは、妻である日本の機嫌をとらねば家がなりゆかなくなるからである。

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