■第49話 アメリカが日本のシーレーンを守っている?
相変わらず、自民党はアメリカの傀儡として活動しているが、そうまでアメリカの顔色だけを見てひれ伏したいのだろうか?
「APEC」の席上でも、アメリカから圧力を受けた安倍首相は、これからもアメリカに従い、インド洋に自衛艦を派兵(派遣ではない)し、給油活動を行う「特措法」の延長に政治生命を賭けるとラッパを吹いた。
しかし、この御仁、ついこの前の参院選で、小沢政権を選ぶjか安倍政権を選ぶかの政権選挙であるとラッパを吹き、敗北したにもかかわらず、自分だけ遁走した政治家である。言葉に力も無ければ何の重みもない。
その裏には、小泉前首相から、「鈍感力、鈍感力。君ぃ何事も浮き足立ってはいかんね。政治家は鈍感力だよ!」と、分けの分らない流行言葉で応援された結果らしい。
その「対テロ」の支援という平和の美名は、実際はアメリカが勝手に仕出かした「対イスラム教戦争」に他ならない。言葉を誤魔化しただけのアメリカの戦争だ。
さらに、日本がインド洋で給油する先の殆どはアメリカ艦船用である。正確に言えば、アメリカの給油艦に補給しているのだ。その油を対テロで使われるアフガニスタンにではなく、「イラク戦争」に使われている。つまりアメリカのエゴで始めた「イラク戦争」に、今も使われているのである。当然、国連安保理はイラク戦争を承認していない。
そんな戦争に日本が協力する構図が見えてきた。小沢民主党代表が、国連の許可がない戦争は支援できないと明言したのは、その情報を得ていたからだ。
こうなると自民党の嘘は明々白々で、にも関わらす必ず以下のような詭弁を弄してくる。
「日本のオイルはアメリカが守るシーレーンを通ってくる。インド洋も然りだ。アメリカを怒らせるとオイルが止まる!」
嘘である。世界の海賊出現海域で知られるマラッカ海峡で、アメリカ海軍が出動し、空母艦隊を総動員して海賊を追い払う光景を見たことがあるだろうか?駆逐艦一隻でも派遣しただろうか?戦闘機一機でもいいから飛ばしただろうか?
海賊を追い払うため出動するのは、周辺各国の海上警察だ。アメリカは何もしていない。
では、インドが日本のタンカーを襲うのか?タイが日本のタンカーを襲うのか?マレーシアが日本のタンカーを襲うのか?フィリピンが日本のタンカーを襲うのか?
全て、自民党と公明党の嘘である!!
アメリカが自国の世界戦略から「不安定な弧」を地図に描き、その海域にいるだけのことで、日本のタンカーをアメリカが守る類の話は、全く関係のない話である。中東で日本は人気が高く、アメリカが守ってくれるので無事にオイルが運ばれてくるのではない。
むしろアメリカが中東に土足で介入した結果、日本のタンカーは危険になっているのだ!!
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