■第57話 続・亀田一家は不変の日本人像!?
亀田一家の父・亀田史郎氏(以後敬称略)を見ていると、つくずく昔の日本陸軍の迷走ぶりとダブってくる。肩を怒らせた暴力まがいの処世術で周囲を恫喝し、調子に乗って暴走した挙句、最後に袋叩きにあってボコボコにされた姿・・・・・・それが今の亀田史郎の姿だろう。
漫画家やくみつると対峙した番組でも、史郎は大声で怒鳴り散らし、ゲストたちにガンを飛ばして威圧したが、これも当時の陸軍と全く同じで、恫喝と威嚇は陸軍の専売特許だった。当時の公安警察である「特高(特高警察)」も右に倣えで同じ行為を行ったが、短絡思考で暴力を振るう方が楽だったのだろう。
史郎の暴虐無人ぶりは、マスコミのお伊達ででさらにエスカレートし、ますます目に余るようになっていく。これも当時の陸軍と同じで、暴力が美化され常習化したのが、「ビンタ」や「精神棒」で、「兵隊は殴れば殴るほど強くなる」という愚かしい思考が、暴力行為をさらに正当化させていった。
こういう連中が仕出かしたのが「太平洋戦争」である。陸軍が外交を無力化した結果、腕っ節だけで世界を渡り歩けると国中で錯覚する。史郎も同じである。
「陸軍が動けば国も動く」とばかり、陸軍は中国大陸で暴走を開始した。史郎が動けば共栄ジムも一緒に動いたのと同じ構図だ。
勿論、戦略など絵に描いた餅で、中国大陸での食料は“現地調達”である。つまり中国人から略奪せよというわけだが、数十万人もの日本兵の日々の食料を、中国人から奪えというのだから“夜盗”である。
それを計画する「大本営」の錦の御旗が、世界人類(特にアジア人)みな兄弟の「八紘一宇」というのだから何をかいわんやだ。無茶苦茶であり整合性がまるで無い。史郎発言も同じで、「子供を守るのが親の仕事」と豪語していたが、「反則は指示はしてない」というのでは、大毅に全責任を背負わせたことになる。
史郎は他にも多くの矛盾に満ちた発言を繰り返していて、発言以前の段階で、集音マイクも知らないというのでは、もはや知性のかけらも見出せない。
前述の「子供を守るのが親の仕事」の発言だが、旗色が悪くなると子供を盾に隠れてしまう女々しさは、当時の陸軍と同じで、「国民を守るのが陸軍の使命」は表向きで、旗色が悪くなると国民を置いて真っ先に満州から遁走した。
南方でマラリアに感染し、高熱を発する兵士たちに向けて「マラリアは病気ではない」と檄を飛ばし、ほとんどを無謀な斬り込みで犬死させたのも陸軍だ。陸軍航空隊が特攻する以上、海軍も特攻しろと出航されられたのが、かの「大和」だった。どれも無能無策の大本営の仕業である。
調子がよい時にはいきり立つが、悪くなれば女子供の後ろに逃げ込む。これが日本男子という虚像の正体かもしれないが…心なしか、昔から関西人にこの手の人間が多いような気がする。
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