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■第54話 文科省官僚の不信な動き!!

 日本軍による沖縄県民に対する集団自決の強要は無かった!!」とする、文科省の官僚の背景に隠れている実態の方が、ある意味、11万人が参加したという「沖縄県民大会」よりも重要かもしれない。なぜなら一連の動きの中に黒幕が存在するからだ。 

 沖縄県民大会で予想以上の県民が参加したことで、文科省が教科書内容を再検討する動きも見せ始めているが、これはそれで終わりという単発的な問題ではない。政官癒着構造の一方の立役者である自民党は、「政治が教育に関わるべきではない」という正論でとぼけているが、長年の癒着体質の中でよくもそんなことが言えるものだ。今回の歴史改ざんに自民党が裏で大きく関与していたことは歴然である。

 この改ざんの背後に、我々は「防衛庁」が「防衛省」に格上げされた時期と一致することに気付かねばならない。同時に、アメリカの傀儡である自民党の「憲法改正」とも動きが一致することにも気付かねばならない。つまり自民党と霞ヶ関の官僚どもが、アメリカのお先棒を担ぎ、やがて来る名称変更を含む「日本軍」の設立にとって、邪魔になる歴史は全て消し去る動きが今回の騒動の根っこに存在するのだ。

 「日本軍は県民を守ってくれなかった!!」と今も叫び続ける沖縄は、自民党にとれば邪魔以外の何者でもなく、特に沖縄の声を封殺してきた防衛省の官僚どもにとれば、そんな声は抹殺してもよいと考えている。その急先鋒が守屋武昌(元)事務次官で、退職した今でも防衛省には彼を慕う官僚どもが無数にいる。 

 自民党は表向きの奇麗事と違い、裏では文科省に圧力を加え、憲法改正に邪魔な沖縄戦の事実を改ざんするよう働きかけてきた。官僚にもそれに賛同する者も大勢いて、近い将来、自衛隊を“”と改める際、軍の名にアレルギー反応を起こすような歴史や声は、平和裏のうちに封殺する方がいいと考えている。それがアメリカからの同意を得た動きであり、傀儡として最大限にアメリカを利用して動いている。沖縄の歴史改ざんはその一つが現れたに過ぎない

 日本人は、単発にしか物事を把握できない性癖があり、一連の動きで全体を掌握できる目が選挙に必要である。

 筆者は、国を守る軍事力の存在は必要であると考える。が、それはシビリアンコントロールができる状態という絶対条件がつく。それがアメリカの傀儡の自民党では、絶対不可能と断言できるので反対しているのだ。

 これからも国民が愚かで自民党に盲従しつづけるようであれば、それなりの政治運動を起こさねばならないだろう。

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