■第68話 逃げ足だけは速い日本・・・・
ゴルバチョフの改革で共産主義体制下にあった旧ソ連邦が一夜にして崩壊し、エリツィンがロシアをブルドーザーのように牽引していた頃、ロシアは極貧の中で喘いでいた。
その姿は、アメリカと世界を二分した頃の超大国のイメージとはあまりにもかけ離れていた。
スーパーマーケットに早朝から長い行列ができるが、すぐに食品が無くなるため、外で買い物客同士が殴り合いを始める・・・・・
それまでエリートだった教員や医師どころか、ロシアを守るべき軍人にまで、月々の給料が滞る有様で、大学教授まで路頭でリンゴを売る始末・・・・
日本海に面したウラジオストックに、耐久年度を越えた原潜50隻近くが放置され、そこから高濃度の放射能が漏れ出す・・・・・
都会ではロシアンマフィアが暗躍し、税金の取立てに武装警察がドアを蹴破って侵入する・・・・・
そんな最中、ロシアの民主化に希望を抱かせるため催された「見本市会場」で、日本製品の前に長い行列ができていた。列の目的は、そこで配られる社名ロゴ入りビニール袋をもらうためである。カタログは中に入っていない・・・・・・
そのような光景を目にしたせいか、日系の銀行がロシアを見捨てていち早く撤退する!!と同時に、自動車業界を筆頭に各日本企業もロシアから一気に撤退する。
しかし・・・・・尻に帆かけて逃げ出す日本を他所に、欧米の銀行や各企業は撤退しなかった。韓国もである。彼等はロシアのもつ潜在能力を知っていたからだ。それが膨大な量の「石油・ガス」などの天然資源である!!
特にロシアの潜在的石油埋蔵量は中東に匹敵(あるいはそれ以上)し、それがほとんど眠ったままの状態にあり、これが外国資本で掘り出されれば、ロシアの経済力は一挙に復活する。
それまでの数年の間だけ我慢すれば、購買能力が蘇ったロシアで地盤を固めた分だけ先行できる!!
案の定、新大統領となったプーチンは石油開発に着目し、ロシアを一気に甦らせることになる。
さて、いち早くロシアから逃げ出した日本企業だが、自動車にしても電化にしても、再びロシアに乗り込んだ時は手遅れで、ヨーロッパや韓国製品が全ての分野を牛耳っていた。その差は致命的で日本は今も蚊帳の外になっている。
日本人の欠点を端的に述べると、「優柔不断で決断力が無い分、逃げる決断だけは早い!!」ということだ。さらに言えば、「情報は山ほどあっても、それを分析する能力に著しく欠ける!!」点だろう。
これは、先の「太平洋戦争」の頃と全く変わっていない。特に上層部の連中が無能で、保身しか頭に無い。つまり日本人の体質は昔から全く進歩していないのだ!!
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