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■第69話 今さら中国食品で大慌て?

 国からの食料(加工品)に、有機リン系猛毒殺虫剤「メタミドホス」が注入されたことで、日本中がてんやわんやの大騒ぎだが、数年前の中国野菜緊急輸入の際にも、中味こそ違うが同様の出来事が起きていた。その時は、大量の中国野菜を返品している。

 今回の事件で、輸入元の「ジェイティフーズ」が、全てを中国企業に丸投げしていただけの会社と判明した。

 殆どの日本企業は、以前の中国野菜事件を教訓に、自ら中国に工場を建て、耕作から加工までを日本人がチェックする体制をとっている。が、ジェイティフーズは一人の社員も現地に置いたことがない…

 そのような企業が、日本の一流食品会社やコープ等々に加工食品を流していたことは、たとえ自由経済下とはいえ相当な問題である。だからこそ今回の事件が起きたわけで、起こるべきして起きたというべきだろう。

 むしろ今回の件を“最後の警鐘”とすべきで、もし一党支配の中国共産党が、対日戦略への底意から、食料輸出を緊急停止する行為に出た場合、一夜にして日本中がパニックに陥ることになる。

 食料の70パーセント以上を海外に依存する日本の弱点が、テロ、国際政治、国際戦略、気象異変、災害などが原因で、一気に噴出する危うさを持つことが、今回の事件で露呈したといえる。

 日本が今回の餃子事件をテロ行為と見なすなら、対テロ戦略は一つしかない。最悪の場合を想定した危機管理、つまり日本の食料自給率を70パーセント台に戻すことである!!

 実際、日本の生野菜の自給率は加工野菜よりはるかに高いため、わずかな努力で野菜の加工食への転用は可能である。

 今回の事件を小手先の対策だけで処理するとしたら、いつかそれが日本の致命傷に発展することだろう。

 「ハインリッヒの法則」によると、一つの大きな事故(事件)の水面下に30の小さな事故(事件)があり、更にその背景に300ものニアミス(出来事)があるという。 

 今回の場合、ニアミスを超えているため、こうなる前、既に300の警鐘的な出来事が起きていたことになる。

 人命に関わる30の事件にしても、海外で起きた中国製玩具の鉛混入事件、練り歯磨き事件、偽バイアグラ薬事件等々を含めれば、既に30件近くは起きている。

 ニアミスでいうなら、パクリ遊園地、ダンボール入り肉まん、偽高級ワイン、赤インク入り西瓜等々、全てが事実ではないにせよ有象無象を含めて300件は起きているだろう。

 このハインリッヒの法則を無視し続けるのが日本の官僚で、それを支え続けて一体化しているのが自民党である。小手先の対策しか取らない付けが雪達磨のように増大し、やがて国民へ巨大な災いとなって降りかかる。

 その日が来ることをハインリッヒの法則から予測が十分に可能なのだ!!

 

 

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