第75話 裏目に出る中華思想!!
いよいよ「北京五輪」に“黄色信号”が点りはじめたようだ!!
長年、中国共産党支配体制が続く中、中国の支配者たちは、自分たちの国際感覚が狂っていることに気づかなかったようだ。もともと世界の中心を中国とする“中華思想”の国だけに、共産党になっても変わらなかったということだろう。
チベット人は、この機会をじっと待っていたに違いない。この時期に独立運動を起せば、中国は北京五輪を開催できなくなる・・・・・いや、その機会は2010年の「上海万博」までつづくのだ。チベット人にとって、これほど美味しい期間は二度とないだろう。
ダライ・ラマ14世は、日本にとれば“天皇陛下”のような存在で、1950年、毛沢東がチベットを侵略し、判明するだけでも100万人を虐殺したとき、インドに逃れて難を逃れることができた。
「チベット亡命政府」の中心のダライ・ラマ14世は中国共産党にとれば、すぐにでも殺したい存在である。生きている限り、チベット独立の象徴になるからだ。そういう状況をチベット人たちは中国が予測する以上に把握しており、この機会をじっと待ち続けていた。
おそらく、ロシアは中国を最後まで擁護し支持し続けるはずだ。同じ状況の「チェチェン」を抱えているからである。要は、“同じ脛に傷を持つ国”が 互いを擁護しあう構造が出てくるということだ。そういう意味では「北朝鮮」も中国支持にまわるはずである。
既に、フランス、ドイツ、そしてポーランドが北京五輪の開会式のボイコット表明しているが、チベットの状況次第では、EU全土にその機運が拡大することだろう。台湾も同じ表明をし始めた。
アメリカでさえ、ライス国務長官に続き、ブッシュ・ジュニアまでが中国にクレームを付け始めている。こういう動きが、チベットの状況次第で、北京五輪中止にまで追い込むことが可能性になっている。
日本はアメリカの“植民地”なので、腰巾着の自民党がアメリカの言いなりになる。つまりアメリカの判断がそのまま日本の判断となる。
過去、自民党が世界の状況を見て国際的に判断を下してきたというのは大嘘で、アメリカの判断を見てそれに盲従してきただけだ。今回も、日本はアメリカが北京五輪の開会式に出るといえば出るし、出ないといえば出ないことになる。
つまり日本は未だに真の独立国ではなく、アメリカの“傀儡政府”の自民党が、アメリカに代わって日本人を統治する仕組みが垣間見える。
中国のように前時代的な後進国は、オリンピックのような国際的な催しを主催すべきではなかったのだが、チベット人にとれば、またとない独立運動の機会になったようだ。
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