第76話 哀れ日本の有権者
何年か前、民主党が欧米の高速道路と同じシステムを用い、本来は無料のはずの高速料金を無料にすると、マニフェストに「高速道路無料化」を記載し、それを公約として発表した際、ほとんどの有権者は眉唾としてその案を拒絶し、自民党を選んだ。
自民党の詭弁である「安全のためには高い高速料金を払うべき」という判断を支持したのである。
今回も、高い「ガソリン税の復活」に対し、自民党が言うように、「地方のためには、ガソリン税復活は仕方がない!」とする空気が有権者の間に出始め、自民党の道路族に強い自信をもたせている。
ガソリン税を撤廃しガソリンを安くしたはずの民主党への支持率が、自民党に惑わされた有権者が増えるに従い、下がってしまったからだ。これによって、利権とつながる自民党の道路族が一斉に蘇った。
地方の道路財政には、民主党や国民新党が指摘するように、“他の方法”でいくらでも今年度中に道路整備の金ぐらいは回せるのだが、自民党の「地方が疲弊する!」という狼少年の声に、今回も有権者たちの相当数がフラフラと従おうとしている。
日本人という民族は、どうも“奴隷根性”が徹底して染み込んでいるようで、支配側にとればこれほど扱いやすい民族は世界に二つとないように思える。アメリカも相当扱いやすいはずだ。
あれほど“官僚の天下り”に怒りを覚えていた有権者たちも、今では民主党の小沢代表が下した、「たとえ副総裁であれ、財務官僚から日銀に天下るケースは断じて許さない!」とした判断に首をひねりはじめている。
「なにもそこまでしなくても・・・・・」という一部マスコミの宣伝に影響を受け始めたのだ。
そこを尽かさず、自民党の「何でも反対する民主党には、日本の政治を任せられない!」という文句に踊らされた有権者の多くが、小沢決断の直後から反応し、民主党の支持率を低下させている。
日本人は心の底から騙されやすい民族なのかもしれない。ダグラス・マッカーサーが14歳レベルと断言したのも、案外うなずける気がする!
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