第79話/実より花の日本人?
綾小路きみまろの「人間で一番大事なのは見た目!」のセリフではないが、前回の「衆議院選挙」を見る限り、わけの分からない華々しい「小泉劇場」の方が、マニフェスト政策を持つ民主党を遥かに上回った。
小泉パフォーマンスが面白いというだけで、テレビ各局が殺到し、「郵政民営化」の裏(有権者はアメリカからの命令があった事実を再認識すべきだ)など考えもせず、マスコミと一緒に踊った有権者が、雪崩を打って小泉自民党へ票を入れたのだ。
結果、どうなったか?
その頃、抵抗勢力だった(元)自民党議員の多くが、いつの間にか復党し、道路族が復活し、主導権さえ握っている始末。どこが「自民党をぶっ壊す!」だ?
小泉効果が薄れてきた今、もう一度“騙し”を決行しよう画策する輩がいる。森前首相と小泉前首相である。再び小泉がコソコソ動き始めているのはそのためだ。
それが、「政界キャンディーズ」と銘打つ「東京プロジェクトレディース」の結成であり、小池百合子衆院議員を中心に、小泉チルドレンの猪口邦子と佐藤ゆかりが脇を固めている。華やかさをアピールするためだろうが、本当のキャンディーズファンなら怒るだろう。
今度は、「女性が自民党を変え、日本を変えます!」のキャッチが踊る小泉劇場のオマケ劇である。勿論、自民党の実態は何も変わらない。メッセージは嘘であり誤魔化しであり虚無である。上辺だけ着飾ればいいということだ。
それでも、初の「女性の自民党総裁!!」の登場劇は、大きな話題を掻っさらうだろう!
週刊誌やパブロイド紙などは、勝手に「日本史上初!女性内閣総理大臣誕生か!?」で既成事実も報じてくれるだろう。
マスコミは連日連夜、女性の自民党総裁の誕生劇を大々的に報道し、特にテレビ局は華を求めて撮りまくるだろう。結果的に全マスコミが自民党の選挙応援をしてくれる。
小池自民党総裁の露出度が増し、彼女が語る見せ掛けの改革案が新聞テレビで何度も取上げられる。小泉当時と全く同じ構図だ!
オバタリアンは雰囲気と見かけに弱い。全てではないにせよ大勢の女性有権者(男性も危ない)が惑わされるはずだ。
こういう自民党内の紛争劇を、日本の有権者はイコールで国政と直結する愚かしさを持っている。
史上初の女性総理、小池百合子総理大臣の誕生を期待させる動きは、当然だが衆議院選挙に勝つ為の“飾り物”である。
裏では自民党の男どもが実権を離さないのは当然で、改革などする気は毛頭無い。矛盾する法案でも、福田内閣のように両方平気で出せる自民党である。しかし、愚民相手ならこれで十分である!
女性総理大臣の誕生を煽る「大奥スペシャル劇場!」は、サミット花道論で予定される福田退陣後の総裁選直後から始まり、それが民主党の党首選(9月)の後だけに、自民党総裁選はニュースとしての新鮮味が違う。
マスコミ報道は、全て自民党一辺倒となり、そこで初めて自民党は衆議院選挙へ打って出てくる!!
華々しい花火さえ打ち上げれば、マスコミや有権者はいくらでも騙せる寸法で、その程度の選挙戦略でも、日本の有権者相手なら十分なのだ!
福田内閣が酷ければ酷いほど、次の小池百合子姫が別に大したことが無くても、際立つ仕掛けになっている!!
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