第83話 穀物自給率28パーセントの恐怖/4
無策政治の結果として、無駄な道路と、作らなくてもいい新幹線を延々と造り続けるしか能がない自民党は、腰巾着の公明党(創価学会)と一緒に、今になって初めて「食糧増産計画」を提案するという。
それも、これから考える段階のため、実際に具体化するのは、早くても10年先という情けなさだ。それも、机上の空論しかない官僚に“丸投げ”なため、「後期高齢者保険制度」のように、トンでもない計画が出来上がるのは歴然で、自民党と公明党では失敗するのは目に見えている。
今や破滅状態の「年金制度」でさえ、「百年安心」と豪語していた連中である。「骨太」も実際は“骨折状態”だったし、“複雑骨折”すぎて骨をつなぐこともできない。要は口先だけの連中なのだ。
長期支配で性根まで腐り切った自民党を、日本人は延々と選び続けた。その結果がこれだ。そのツケは日本人が“連帯責任”で被ることになるのは当然で、それが「自由」と「責任」の因果関係である。
といっても、自民党と創価学会の泥舟日本で水死するのは馬鹿げている。 溺れ死ぬのは自民党議員、自民党員、自民党支持者、創価学会員だけで十分だろう。
そこで今回、日本人にとって欠かせない「米」の保存法について提案したい。同じ体積のパンでは量は足らないし保存も利かない。
そこで、数年前に話題になった「無洗米」について論ずることにする。当初、米を水で洗わない“手抜き米”と世間から揶揄されたが、実際は、災害時に貴重な水を、最小限で炊ける利点がある。普通の米では米を研ぐ際に水が無駄に使われるからだ。
無洗米は、銘柄(コシヒカリ・ササニシキ等々)を選ぶこともできるし、胚芽米もあり、詳細は「特定非営利活動法人・全国無洗米協会」にアクセスすると分かる。
http://www.musenmai.com/index.php
最近ではネット通販取扱店も増え、協会所属の店が受け付けている。(アドレスは協会サイトに記載)ダースやグロス単位で注文すると、安くしてくれる所もあるので交渉するといい。
さらに、「真空米」にすれば長期保存が可能なため、賞味期限(5年間)は保存が可能だが、賞味を無視すれば、10年~20年は保存可能である。真空米の場合、無洗米でなくても「常備米」としてネットで様々販売されているので、真空米で検索すればいい。
無洗米に限らず、古くなった真空米は、雑炊、オジヤ、オカユにすれば新米と全く変わらぬ味で結構美味い。要は金をかけた分だけ後で食べるため、損は無いということだ。
一旦、食糧危機になれば、米の値段は今年のアメリカのパンやトウモロコシのように、30~50パーセント一気に跳ね上がり、禿鷹ファンドによって、ガソリンと全く同じ状況に陥り、最後は青天井となる。結果、米が買えなくなるのだ。
リストラが当然のご時勢、職を失っても我が家に米が1~3年分あれば、家長としても主婦としても安心できる。米だけでも十分あれば、次の職捜しにチャレンジする余裕もでき、自殺するほど追い詰められることもないだろう。
真空パックの米は石のように硬い。針で穴を開ければサラサラに戻るが、これを足に落としたら大変だ。一袋5キロ入りの場合、1箱3段積みで送られてくるので15キロの重さになる。そのため運ぶ際は注意が必要で、フリーズドライのようにはいかない。
同じ箱ならけっこうな高さまで積める。常備米の量は家族編成にもよるが、非常時なので一人2食と計算し、1日に食べる米を茶碗2膳強、つまり約1合だ。「1合=約150グラム」なので、10日で1・5キロ、1カ月で4・5キロの計算になる。つまり15キロ1箱の真空米なら3カ月強は食いつなげることになる。1年なら4箱、3年なら12箱あれば米だけは確保できる。
筆者は、特殊加工で無洗米の真空パックを製造する東北の米屋から直接購入したが、次回は、そこを含めて常備米についてもう少し語ることにする。[つづく]
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