第88話 アメリカの手先小泉純一郎!
「新自由主義」が標榜されて久しいが、これは、アメリカン・スタンダードを推し進める巧妙な手口で、これを真に受けて呑み込むと、必ずその国の経済は内部崩壊する!
事実、ネオリベラリズムの発信元であるアメリカが、新自由主義の下で崩壊中であり、日本では小泉純一郎と竹中平蔵が、この劇薬を日本に注入した。
選んだのは日本の選挙民である。理由はともあれ、ほとんどの老若男女が受け入れた!
おまけに「郵政民営化」で開放された莫大な日本人の資産が、全てアメリカに渡った。小泉が標榜した「自民党をぶっ壊す!」発言に短絡的に乗った結果だが、小泉が言う自民党とは「旧・田中派」のことで、ぶっ壊した後、最大勢力にのし上がったのは「森派」だった。小泉が森派の“番頭”だったことは周知の事実である。民主党が公開した「コップの中の派閥争い/勢力闘争」も、当時のお祭り騒ぎに踊り狂った日本人の多くは完全に無視した。
勿論、それ以前の、旧・田中派による「政官財癒着構造」は目に余るものがあり(今も継続中だ)、旧体質は全ての面で閉塞状態を生み出していた。そこへ”改革”という厚化粧のささやきが聞こえてきたのだ。
新自由主義の“新”が、次の時代を約束する意味に聞こえ、アメリカが推し進める「グローバルスタンダード」のニーズとも合致すると思い込んだ有権者は、21世紀体制に乗り遅れまいとした。実際、合致させるよう仕組まれているのだが、結果、何が起きたか?
「市場原理」を絶対とする社会が生み出したものは、「勝者優遇」、「弱者切捨て」、「福祉縮小」、「労働保護廃止」・・・・・アメリカが狙ったように、面白いように日本はアメリカに匹敵する「格差社会」に陥っていった。
老人や弱者にとって、悲惨この上ない地獄のような社会が誕生したのである。全て、アメリカの劇薬を呑み込んだせいである。
新自由主義の下では、大企業の「社会責任」はほとんど免除される。莫大な利益を社会に還元する必要がなくなるのだ。これは社会保障の弱体化、消滅を意味する。
小泉は再び「盛大な祭り」を企画進行中である。
今、頻繁に福田総理大臣と秘密裏に会合を持っているのは小泉であり、その内、女性閣僚が2~4人ほど入閣する手はずになっている。これが内閣改造の“サプライズ”である。
「行動しないグズ福田がよくぞここまでの改革精神を!」とマスコミを驚かせ、次の段階で「女性立候補者(小池百合子)参加の党内総裁選挙」で追い討ちをかけ、「日本初女性首相誕生劇」を演出して馬鹿なマスコミを煽り立てると、結果として茶の間の有権者たちも一緒になって踊りだす。
全ては、戦後のダグラス・マッカーサーが唱えた、「アメリカ人の14歳程度の頭しかない日本人」の性質&性癖分析から導き出される政治戦略である!!
騙される人間は同じ手口で何度も騙される。そういう国民性は「振り込み詐欺」を見るまでもなく、世界中で日本人しかいない。要は、全ての面で甘いのだ。
“民主党を地味に見せる!”ことで前の衆議院選挙で大勝した小泉は味を占めている。というか、日本人というアメリカの植民地奴隷を完全に嘲笑しているという方が正しい。口八丁で大喜びするマスコミや有権者を完全に舐めきっているのだが・・・・・・未だに日本を独立国と勘違いしている人間が殆どなため、植民地の管理を任されている傀儡政府(自民党)にとれば、今度もまんまと成功するかもしれない。
日本には昔から「人を泣かせる商売をしない!」というのが商売の基本と聞くし、「儲けを独り占めしない!」家訓も残っている。世界の富を独占し、全てをアメリカの利益にする強奪国家アメリカは、石油や食料価格を上げ続けても恥とも思わない。それが新自由主義の正体である!
その最先鋒がアメリカの「禿鷹ファンド」だ!!
彼等は世界中の人々が長年積み重ねてきた富や資産に目をつけるや、莫大な資金をバックに襲い掛かり、乗っ取り、略奪し、捨て去っていく。そのための莫大な資金を提供するのが、アメリカの巨大財閥である。ロックフェラーを筆頭とする財閥に日々流れ込む天文学的な収益は、日本を含む世界中の貧しい人々の生き血を吸いながら、天井知らずの状況にある!!
アメリカにはもう一つの国家が存在するということだ。表が崩壊しても、特権階級の裏はそれでも莫大な利益を上げる仕組みができている。このことを知らない日本人はあまりに多い。
どちらにせよ次の衆議院選挙が日本人の分岐点となる!
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