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2008年9月の4件の記事

第95話 図太く計算された小泉政略

 の小泉純一郎が政界引退!! なにかの策略があるとみるのが常識だ。

 まず、麻生内閣が反小泉色で固まったことによる「小泉個人の反発」が原因の一つ。その裏にあるのは、次の衆議院選挙で自民党が敗北することを先読みしたことが含まれている。いわば麻生への“最後屁”の意味合いで、嫌がらせをかねた仕返しといえる。

 次に、「自民党の反発を避ける」意味が含まれている。地方の自民党への反発の原因を作った張本人が政界を去れば、それだけで最大の憎まれ者が消え、地方の怒りの矛先が行方を見失ってしまうのだ。これで自民党へのプラスマイナスがゼロとなり、党内からの反発は極めて少なくなるという計算だ。

 次に、前から指摘していた通り、都合が悪くなるとやる「ポイ捨て行為」である。小泉純一郎=徳川慶喜に例えたように、敵前逃亡が小泉の骨頂ということだ。それは小泉の政治根幹の“丸投げ”から十二分に予測できる性癖で、負けていない間に逃亡する“勝ち逃げ性癖”から来ている。あのタイプは負ける現実に耐えることが難しく、その相手が“最大の宿敵の小沢一郎なら、尚更、敗北者の顔を見せたくないはずである。

 さらに、民主党有利の中でも大勝ちできない場合に備えてた計算が働いている。小池百合子と小泉チルドレンの議席数をそのまま「新党設立」につなげ、どちらが勝っても選挙協力の形で食い込ませる政治戦略だ。

 つまり「政界再編」に備えた動きの一環で、直接に自分が指示すれば森元総理と対立するため、事前に足抜けしておいたということだ。息子に選挙区を譲ったのもそれを見越した動きで、自分はTVを巻き込んだ外部から大衆操作に徹するということだ。

 政界を去った、中曽根康弘、野中広務、ハマコー然りで、しがらみを切っただけに、前より過激な発言が可能となる。案の定、マスコミが小泉のビッグマウスに期待し、水面下で各局一斉に小泉争奪戦に突入している!

 最悪なのは、小泉が「対日戦略の米国シンクタンクの指示を受けて動いている」ことだ。政治音痴の日本の有権者をコントロールする駒を、アメリカが利用しないはずはない。コバンザメ(公明党)の手口で、勝ち馬にへばりつき、アメリカの影響力を発揮させるのに、小泉一派が必要で、だからこそ森が小泉の足抜けを承諾したということだ。これで次の政権下でもアメリカのパイプが生き残れるという寸法である。

 それを阻止できるのは、民主党の大勝しかない!!

 最悪でも小泉チルドレンの殆どを落選させることと、小泉ジュニアも落選させることである。聖徳太子が禁止したにも関わらず、江戸時代を含めて延々と続く支配側の「世襲制」を、今の選挙民がおかしいと思わない感覚が異状ということだ。

 議員の夫が死ぬと、遺影を抱いて出馬した妻が当選する・・・・・この有権者のレベルの低さが腐り切った今の日本を生み出した。これは任侠でありヤクザと同じ社会構造だろう。

 きたる「衆議院選挙」の後、熱しやすく冷めやすい日本人は、再びアメリカと小泉にしてやられるかどうか、今その大きな分岐点に立っている!

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第94話 自民党政権が居座るほど日本の危機が増大する!!

 界に何が起きてもおかしくない危険な状況に直面している時、自民党の福田康夫総理大臣は、「私は自分自身を客観的に見ることができるんです。あなたとは違うんです!」で日本国民をあっさりポイ捨てにした。

 仮に自分を客観的に見られるなら、自分に政治能力がないことが最初から分かっていたはずだろう・・・・・明らかな矛盾発言である。

 今度の自民党総裁の麻生太郎は、安倍晋三と福田康夫の「二大ポイ捨て内閣」の閣僚だった男だ。それが、自分には何の責任もございませんという顔で、ケロッと総裁選挙に出てくる。その神経がすでに「KY」だが、それより自民党自体が完全にKYで固まっているように思える。

 世界中が、サブプライム問題で不安定になり、アメリカ証券大手「メリルリンチ」の破綻問題でウォール街が戦後最大の金融危機に直面し、速攻で証券大手「リーマン・ブラザーズ」の経営破綻とつづき、さらに保険大手「アメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)」の経営悪化と、いつ「世界大恐慌」が勃発するか分からないような金融危機の状況で、自民党は、日本中を「総裁選挙」のお祭り劇で練り歩いていた。

 それも、今までなら全国4箇所だったところを、17箇所も巡行するという能天気ぶりである。案の定、マスコミも一般もしらけてしまった。

 途中、やばいと感じた小泉純一郎元首相が小池百合子の全面支持を打ち出したが、時既に遅し。シラケムードは一掃されるどころか、山を転がり落ちる岩と化してしまった。外国記者団もあきれ果てる失速ぶりで、自民党の目論見は見事に外れてしまう。

 そこで麻生がなんと言ったか。 「10月26日に総選挙など誰も言っていない!である

 このままのシラケ状態で「衆議院選挙」に流れ込むと、自民党は盛り上がりを無くした失速状態で選挙に出る羽目になる。そこで、麻生は事もあろうに、世界状況を持ち出した。「世界がこんな状況で(国民を思うと)総選挙などやれますか!」である。

 思わずオイオイである。さんざ無駄な時間を、自分たちの勝手な総裁選挙で奪っておいて、自民党ムードが盛り上がらなかったら、今度は世界状況で総選挙をしない・・・・・・・・もし自民党有利のムードが最大限に盛り上がっていたら、そのまま総選挙に持ち込んでいたはずだろう。これだけで麻生という男の薄っぺらさが読み取れる。

 自民党の総裁選挙が失速状態に陥ったとき、それを援護するため急に出てきたのが「日本経団連」である。それが「自民党と民主党の総合評価表」だ。内容の大体は以下の通り。

 自民党は改革に努力しているがまだ発展途上である。しかし、経済面では立派にやっている。一方、民主党はガソリン代の値下げなど、国を混乱状態に陥れるなどで減点の対象。さらに政局中心で経済政策は期待できない。

 ガソリン代を再度アップして、国を大混乱に陥れた自民党は良しということか?

 というか、要は自民党への援護射撃である。それはそうだろう。金持ち優遇、大企業優遇、弱者切捨てが自民党改革の中心だからで、民主党が政権をとると、国民優先の政治に切り替わる。

 さらに「政官財癒着構造」が維持できなくなって困るのは経団連だからだ。

 裏を返せば、彼らから援護射撃を受けねばならないほど、自民党は弱りきっているということだ

 日本の有権者は、いつまで時代遅れで改革一つできない自民党を、政権トップの座に居座らせておくつもりなのだろうか?

 

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第93話/内部改革は自民党では不可能!

 れは世界の常識だが、「」は内部からでは絶対にできない!

 言葉を変えれば、“内部にいる人間”では絶対できないということだ。できるのは唯一、内部と全く関係の無い『者機関』だけだ。つまり別の人間たちである。

 記憶に新しいが、「産自動車」は閉塞状態を抜本改革できる人材を、社内の重役陣から求めなかった。小手先の誤魔化し改革モドキで終わるからだ。それでは日産がもたない。そこでルノーが資本注入した1999年、カルロス・ゴーンを就任させ、日産の大改革に乗り出して成功する。(今は、長期政権となり、火消し役ゴーンの役目は終わりつつある)

 今や政権交代に追い込まれた「自民党」は、「泉第2劇場」をより華々しくやろうと、総花の百科爛漫だが、末期状態の乱立という方がわかりやすい。

 要は、沈む泥舟から救命ボートに乗り込む寸前と思えばいい。今度の「衆議院選挙」でたとえ自民党が惨敗しても、総理大臣としての自分の名だけは残る。日本が存続する限り政界で輝き続ける。要は、最悪でもそこへ滑り込めるということだ。民主党政権下で、自分が総理大臣に抜擢されることは永久にありえないからである。

 今度も有権者を騙せれば、アメリカの力を借りて、再び自民党王国を継続できるし、どちらに転んでも悪くは無い。よって百科爛漫の駆け込み状態となったわけで、麻生太郎がいうように、自民党に人材が豊富なわけではない

 しかし、今回の立候補の連中は、劣悪の福田元総理が辞めれば、それだけで“禊が終わった”とばかり、過去の小泉時代を含め、閣僚や政府側にいたことなどまるで無かったかのように、平然とした顔で演説をぶっている。が、どれも上滑りした“嘘ばかり”である。禊は全く済んでいない。

 そもそも自民党に改革などできるわけがなく、昔から自民党はそういう仕組でつづいてきた。仮に表に若手を出しても、後ろでは森や中曽根などの妖怪どもが糸を引いている。

 「マニフェスト」にしても、昔から公約など破ってもいいというのが自民党である。そんな党が変われるわけが無い。“リンゴ樽の中は既に腐っている”。そこからどんなリンゴを出そうと、全て腐ったリンゴなのだ。小池百合子などは、腐った箇所を厚化粧で塗りたくっている。

 どんな馬鹿な人間でも、自民党が掲げるような偽の改革など、小泉元総理大臣の口先の裏切り行為で十分わかっただろう・・・・・が、何度も騙される有権者が多い日本では何とも言えないが。

 本当に自分を、日本を救いたければ、「民主党」が言うように、日本の癌である官僚を、失敗すれば首にしたり、降格させる法律を作るしかない!

 それは、官僚と一体化した自民党では絶対に不可能だ。やれるという自民党議員がいたなら、それは数パーセントはやれるという小泉改革の正体と同じ意味と解釈すべきである。それは看板のすげ替えで、何の改革にもならない。

 アメリカの傀儡政権など、今の日本では百害あって一益無しの全く不要の産物である。官僚で有能なのは3分の1しかいない。後の3分の2は排除すべき国賊であり癌なのだ。

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第92話 旧体質が日本を焦土と化す!

 っと「北京五輪」が終わった(パラリンピックは別)が、日本男子は、競泳平泳ぎの北島康介や、フェンシング・フルーレの太田雄貴などの一部を除き、多くが惨敗、もしくは惜敗した。

 特に男子は、陸上400メートルリレーを除き、チームプレー競技はほとんどが全滅する。大問題なのは「野球」と「柔道」と「サッカー」である。どれも日本では活発なスポーツだからだ。

 最強と自負し、「金メダル以外はいらない!」とまで豪語した星野ジャパンは、口先と違って惨めに敗退する。これを「有言不実行」というが、世界の常識では星野監督はこの段階でクビである。

 ところが、「読売新聞」を私物化するナベツネという妖怪が、「星野以外に誰がいる。いれば教えて欲しいものだ」と相も変らぬ時代錯誤と視野狭窄ぶりを発揮し、周囲に圧力をかけている。この醜悪な妖怪が日本スポーツ界最大の癌なのだが、特に野球においては、この老人が居座っているため、高校野球、社会人野球、独立リーグ、プロ野球がシステム的に一本化できず、これからの「ワールド・ベースボール・クラシック」も中期スパンでは黄信号、長期スパンでは赤信号が灯っている。

 星野監督は1年を通したゲームでこそ才能を発揮する監督だが、短期決戦では最悪の監督である。マラソン選手を100メートル走に起用すると思えばいい。日本人は、今度こそやってくれるだろうという、“何の根拠も無い現実無視の人情論”で物事を決定する性癖がある。

 この性癖で、先の「太平洋戦争」も敗北する憂き目に遭う。同じ輩がズルズルとパターンを繰り返した結果、最後まで切り替えができなかったのだ。

 「男子柔道」を見れば一目瞭然である。世界は既に「」から新たな「JUDO」に移行していたにも関わらず、相も変らぬ「道館柔道」で押し通した。これが最初の遭遇ならまだ許せるが、北京五輪の前の「柔道選手権」(2007年9月)で、すでに日本柔道はJUDOの前に惨敗を期していたのだ。特に、北京で全くJUDOに通用しなかった100キロ級の鈴木桂治などは、世界選手権でJUDOに敗北したにもかかわらず全く意に介さず、講堂館精神で押し切れると高をくくった。結果、北京で同じ轍を踏んだのだが、直後の敗因についてのコメントは「自分にはかりません」である。

 しかし、世界のJUDOをいち早く取り込んだ石井慧は「分のように海外のJUDOを取り入れ、先に対応できた選手が強くなれる。織田信長が鉄砲をいち早く取り入れたように!」と豪語し、結果は見事な金メダルだった。

 それを苦々しく見ていたのが北京で解説者をしていた篠原信一である。石井が日本代表決定戦でJUDOで勝利した直後、石井のJUDOを邪道と言わんばかりのコメントで非難したのがこの男だ。

 しかし、結局、日本柔道最後の砦を守ったのが、JUDOの石井だった。が、よほど気に食わなかったのか、篠原は石井のパフォーマンスに対し、八つ当たりともいえる「井は喋らさない方がいい」と苦言を呈している。これ以上、講堂館精神と伝統柔道を愚弄するなという命令だ。

 北京オリンピックの柔道キャプテンの内柴正人も「あいつは労してないからそういう発言が出る。もっと苦労した方がいい」と的外れなコメントを発した。講堂館の看板に胡坐をかき続ける輩と、自ら欧米人に体当たりしてJUDOを学んだ石井と一体どちらが苦労していないのか?

 「サッカー」は論外である。昔から日本チームは、ボールを支配しても、ストライカー不在で得点力が無いと相場が決まっている。前回の「ワールドカップ」(2006年)を見てもそうだが、柳沢敦のような選手がストライカーで通っている日本ではどうしようもない。こんなことを100万年やっていても同じことだ。ヨーロッパかブラジルのストライカーを帰化させ、世界レベルの得点力をもつチームを作るべきだ。

 惨めったらしい男子チームたちと比べ、「ソフトボール」や「子サッカー」など女子チームは輝いていた。「精神力」、「執念」、「根性」の強さは男子たちより際立っていた。「々しい」「雄雄しい」とは、全ての面で今の日本では女子にこそ相応しい!

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