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■B-5 無理の無い効果的な練習が現役人生を延ばす!

 は朝青龍の熱烈なファンではないが、朝青龍の復帰戦を見てつくづく思ったことは、日本人力士の弱体化が救いがたいことである。

 反論覚悟で言わせていただくと、最後の力士は千代の富士だったと思っている。貴乃花は横綱として精神面が少しひ弱だった。だから始終占い師に掛かりっきりで、心技体の内で心の成長だけが遅れてしまった。

 今回、朝青龍が残したことは、これまでの相撲の常識を完全に引っくり返したことではないか?

 稽古をすればするほど強くなるというのは嘘で、適度な稽古が土俵人生の寿命を延ばしている・・・・・それを稽古嫌いの朝青龍がとうとう証明してしまったということである。

 同じことは野球にもいえ、日本野球はシーズンオフでも我武者羅に練習を強制するが、大リーグでは逆に体を休める。イチロウでさえ室内で軽くバットを振る程度である。

 それを端的に物語るのが北京オリンピックの女子マラソンで、「走った距離は嘘をつかない!」を人生訓にしていた野口みずきは、無茶な練習が祟って左太股筋肉断裂という一種の金属疲労で戦力外となり、土佐礼子も走り過ぎで小指が曲がる外反母趾でスタート直後に脱落した。

 そういえば、同じ北京オリンピックの男子柔道も、カビの生えた「講堂館精神」とやらに胡坐をかいた連中だけが惨めに敗北した。負ければ伝統もクソもないのが武道のはずが、日本では負けても品位があれば許されるようだ。

 古い話で恐縮だが、1968年のメキシコオリンピックの女子水泳陣も、バケツを結んだロープを腰に巻いた抵抗水泳で練習し、案の定、本番では筋肉疲労で最悪の結果に終わった。根性論一徹のコーチ陣の責任である。 

 日本人は何でも「精神論」と結び付けたい人種のようで、その風習が強く残る相撲界では、「横綱審議会」なるメンバーでさえ、勝負より横綱としての品位を重視する本末転倒振りを発揮し、それを誰も不思議と思わない。

 朝青龍が完全復活したことは褒めても、両手を挙げて喜びをアピールする行為は、横綱の品位と伝統の面から如何なものか・・・・・・・という苦言を呈する。それほど悔しければ日本人の横綱を出したらどうなのか?それさえできない相撲界なら、己のひ弱さを知って言葉を慎むべきだろう。

 朝青龍がモンゴルの旗をオープンカーに持ち込んで振ったシーンは、TVではカットされたようだが、モンゴル国籍で、日本人を総なめにした外人力士が母国の旗を振って何の問題があるというのか?

 どうやら精神と品位に問題があるのは、伝統で何でも誤魔化す癖が身に付いた日本人のようである!!

 

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