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■Bー7 正義の味方を始めた自民党?

 民党の鳩山邦夫総務相が、ある日、急に日本郵政が所有する「かんぽの宿」70施設のオリックスグループへの一括譲渡に異議を唱え、正義の味方ぶりをイメージさせている。ところが、この手の汚い話なら自民党はいつも揉み消してきたはずのものだ。それを急に改革宜しく先頭に立って動き始めている・・・・・・何かおかしい。

 それと連動するように、今度は麻生総理大臣が小泉改革の本丸だった「郵政民営化」に“俺は最初から反対だった!”と表明する。予定よりも少し早めに言い過ぎたようだが、この唐突さの裏にこそ、今の自民党の本性が見えている。

 かんぽの宿売却も郵政民営化も、どちらかと言えば地方衰退の元凶、アメリカ型の「小泉改革」の落とし子である。特にかんぽの宿を底値で買い取るオリックス不動産は、小泉改革を推進した宮内義彦会長の企業で、「総合規制改革会議」などの議長を務めた人物だ。

 新自由主義一辺倒だった小泉改革は、今や国民から反発されて総すかんを食らっている。そこへ、まるでその風潮に乗るかのように、麻生一派が率先して小泉改革に異を唱え始めた。

 その腹に、国民の反発を受けている小泉改革さえ“悪玉”にすれば、麻生政権は復活して支持を取り返せる・・・・・・・時代遅れの元総理・森喜朗なら考えそうな手口だ。

 日本中に無駄な「かんぽの宿」を造ることを政府承認したのは自民党ではなかったか?

 鳩山邦夫が、TVの前で熱弁をふるう姿に違和感を覚える・・・・・・・鳩山の過去の業績を見ると、こういうことを無視してきた政治家だったはずである。

 同じ動きは甘利明行政改革担当相にも見えてくる

 人事院の谷公士総裁との対立の中、甘利担当相の改革に官僚が反発しているように見えるが、事実、谷総裁は3回も天下りを繰り返す官僚で、国民の誰が見ても国賊中の国賊であり、時代劇なら悪玉である。

 調べると、この超悪玉官僚の過去も「郵政省事務次官」なのだ!

 ここ一連の自民党の正義の味方振りを見ていると“同じ匂い”を感じる。自民党の中枢部が、不人気の小泉改革への反対姿勢で一斉に動き始めたということである。小泉チルドレンなどは即席の1年生議員のため、今回の厳しい「衆議院選挙」では負けるに決まっている。彼らが反逆すれば切り捨て、別の人間を選挙区に宛がっても構わない。彼らは自民党から追い出されたら野垂れ死にするだけなので敵に寝返る心配もない。元々小泉チルドレンは使い捨てだったので何の未練も無い。

 これは国民の怒りの矛先を今の自民党ではなく、過去の小泉自民党に向けさせる“ガス抜き”を意味し、あれは昔の自民党の仕出かしたことでございまして、今の自民党とは無関係でございますというメッセージを国民に与えたいのだろう。

 それをマスコミが問題にすれば、自民党は昔から懐が深い政党でございまして、反対意見や行動は常でございます・・・・・・と誤魔化すわけだが、それで責任政党といえるのか?

 小泉自民党時代に莫大な票を与えたのは、じつは若者層ではなかったことが分析結果から分かっている。一気に自民党へ票を流したのは、「団塊の世代」と「老人世代」、つまり戦中戦後派の高齢者と老人たちの仕出かしたことだったのである!!

 その世代がもがき苦しんでいるだけなら“因果応報”だが、若者世代まで彼らのとばっちりを受け苦しんでいる。特に戦争にも盲従した老人世代は、いったいどこまで日本を貶めれば気が済むのだ? 

 「振り込め詐欺」にも簡単に引っ掛かり、それでも懲りないばかりか同じ手口に何度も引っ掛かる。政治でも自民党一辺倒で懲りないのだ。

 自民党が選挙前に企むのは、そういう金に流される老人世代をターゲットにすることである。若者世代はどうせ選挙に行かないので無視してもいいのだろう

 そういう戦略で近々登場するのが、劇薬の「政府紙幣」である!!

 創価学会が公明党の票にしたいためばら撒く一人1万2000円(18歳以下の子どもと65歳以上の高齢者には8000円を加算する)の「定額給付金」が不人気なため、更に金額を増やせば票を金で買えると自民党は踏んでいる。

 帝国時代の日本政府が戦中に発行した「政府紙幣」がそれで、“一人平均80万円”を選挙票田に垂れ流せば、有権者の多くが自民党に票を入れるというわけだ。

 若者たちは金だけ貰って逃げるだろうが、老人世代は任侠と義理から必ず自民党様々と票を入れに足を運ぶはずである・・・・・・日本では年寄りほど選挙に出てくる率が高く、拝金主義に染まった団塊の世代も、小泉自民党時代の選挙のように自民党へ一斉に票を入れに来る。やはり自民党政権でないと金を貰えない(生活が保障されない)というわけだ!!

 最近、自民党の菅義偉選挙対策副委員長と、小泉改革の竹中平蔵元経済財政政策担当大臣が裏でコソコソ会っていることが知られている。竹中は最近、政府発行紙幣を声高に叫んでいる男だが、そんなことをすればハイパーインフレを起しかねず、最悪の場合、日本人一人当たりのGDPは一気に没落してアフリカ並みになる。

 表で反小泉、裏で小泉一派とつるむ構造、これも懐の深い(?)自民党の手口である。これを茶番劇と言わずに何と言うのか。

 政府紙幣は票の買収目的なので、選挙で自民党が勝利すれば打ち切ればいい代物だ。何度も政府紙幣をもらえると期待する老人や団塊の世代など、選挙にさえ勝てば知ったことではない。

 日本の有権者はここまで自民党に馬鹿にされているのだ!!

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