■Bー13 国家官僚の手先の自民党鳩山邦夫
以前、麻生自民党の総務大臣・鳩山邦夫の不自然な正義の味方振りが妙に臭いと記したが、やはりそうだった!
この人物、全般に目を配る総務省ではあるが、なぜか郵政事業だけに御執心である。すると案の定、小泉政権によって民営化された郵政事業先に再び天下りしたい官僚が、鳩山を手足として動かしている構造が見えてきたのだ。
現在、東京駅前に建設中の38階建「日本郵政ビル(JPビル)」が完成すると、年間100億円の収入がみられる。これを官僚が自分たちの天下り先に取り戻したいのだ。そこで邪魔になるのが、民間からトップに着いている西川善文である。
そこで自民党を動かして西川降ろしを活発化させ、マスコミ運動に発展させれば官僚の思惑通りになる。少なくとも西川追い落としの口実になる。そこで選ばれたのが鳩山邦夫という下品な男だ。
そこでまず、血税で作った「かんぽの宿」の売り方にイチャモンを着け、「109億円とは国民の税金を馬鹿にしているのか」と大見得を切らせた。勿論、官僚どもが仕出かした「かんぽの宿」建設に対する無茶苦茶な無駄使いは一切触れない約束だ。
じつは、かんぽの宿は第三者機関が査定しても100億円しかならなかった事実がある。膨大な数の従業員の雇用確保を含めた算出なので、その程度の額にしかおさまらないというのが真相のようだ。
ある意味、オリックス不動産は9億円も上乗せしたことになる。入札段階でオリックス不動産に有利になるよう計らったかどうかは調査中ということで触れないにしても、小泉改革時、郵政民営化の中核にオリックス不動産オーナーの宮内義彦がいた以上、少なくとも白とは言いがたい。
が、こういうことは自民党が過去散々やらかしてきた常套手段だったはずで、これからもやるだろうし、鳩山などは特にこういうことに直接、あるいは賛成起立で手を貸してきた男だ。なのに、郵政に関してのみ“それ”を責める道具に使っている。だからオカシイ、変だと言っている。
かんぽの宿の売却は、早急に決めなければ毎年40~50億円が赤字で消えていく。それでも売却にストップをかけたのには、「官僚のソロバン勘定」が働いているからに他ならない。奴らは腹が全く痛まない。それで西川への国民の目が厳しくなればいいのである。裏では金に汚いことをしている奴というイメージを西川に植えつければ成功だ。
次に、鳩山に建設途中の日本郵政ビルに押し掛けさせ、マスコミを前に「文化財に何てことしやがる」と大声で叫ばせると、茶の間に西川が悪者というイメージを送ることが出来る。
じつは東京中央郵便局は正式な文化財指定になっていないのだが、それでもマスコミへ流せば西川に文化財破壊のレッテルを貼ることが出来るのだ。
さらに国会の総務委員会の席で、鳩山が「トキを焼き鳥にして喰ってしまうようなもんだ」と言えば、たとえ言葉は下品でも、環境&自然破壊の汚名も一緒に西川に着せることが出来る。
最近、大阪のBEST電器が仕出かした「郵便割引不正事件」の責任の一旦も日本郵便に回そうと画策し始めている。
この事件は、通常120円の郵便物を、障害者団体なら8円で済むことを悪用した事件で、総額2億4000万円の不正を働いた行為で、10人が逮捕されている。が、鳩山は「責任は総務省にもある」と言いはじめた。
総務省の官僚が責任を取るはずがない。だから責任は窓口だった日本郵便となり、西川に責任の一端を取らせることになる。
自民党の鳩山と官僚たちの政官癒着二人三脚の裏を見ると、やはりそこに西川追い落としの後釜が指名されていた。
旧郵政省官僚の“団宏明”がその本命である!
その団と行動をともにするのが旧自治省の林省吾と旧総務庁の畠中誠二郎で、この2人は“裏の官房長”と呼ばれ 、西川退陣後、自民党の協力により新たな天下り先が確保されるようだ。
「定額給付金/1万2000円」でユデ蛙になり、自民党支部長(政治詐欺で完全無所属を掲げる)を前に踊りはじめた千葉県の有権者たちの多くは、官僚から愚民扱いされても仕方がないだろう。勿論、市民団体が森田を訴えたが後の祭りだ。
秋田県知事選挙でも自民党が圧勝し、ユデ蛙たちは「検察に目をつけられるような小沢は悪い政治家に違いない」「検察と戦うような小沢を支持する民主党は悪に手を貸す政党」の意識へと確実に傾斜し始めた。
首都圏も地方も同じユデ蛙で満ち溢れている。その殆どが、団塊の世代の中高年、そして老人層である。若者層は空虚で選挙に行く力もないため、日本はこの年齢の有権者たちの思考だけで推移していく。
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