■Bー17 官僚のクーデター!!
今まで、あり余るほどの特権を享受し、謳歌してきた国家官僚たちは、民主党が政権を奪取した段階で始まるであろう「小沢流官僚破壊&改革」に戦々恐々としている。
それが実践されたら最後、天下りは一切無くなり、膨大な税金を国策名義で略奪できたシステムの全て失うからである。これでは今までの“特権階級”の地位から“公僕”に没落してしまう。自分たちの膨大な利権構造と名誉欲の全てが地に落ちることは、何が何でも阻止したいと思うのがふつうだろう。
当然、霞ヶ関はそうなるのを座して見るような連中ではない。首をとられるぐらいなら、どんな汚い手段を使ってでも妨害しようとするのは火を見るより明らかだ。
それで日本がどんな有様に陥っても関係ない。自分たちの地位さえ担保できれば一向に構わない。こういう輩をふつうは「国賊」という。
そういう連中がまずやることは、“業務のボイコット”である。自分たちが日本の中核であることを思い知らせるため、全ての業務を停滞させるのである。狡猾なのは直接的な妨害行為ではなく、むしろ間接妨害が主体になる。
官僚の妨害行為は全ての分野に及ぶはずで、民主党政権を背後からズタズタにしようと画策する。そうすることで自民党政権の方がまだ国の政策がスムースに動いたとアピールする。野党に下った自民党と官僚はその意味で結託するだろう。
民主党の政策の失敗を誘い、様々な嫌がらせをし、国民の前で民主党政治の停滞振りを思い切り明らかにする。これに使われるのがマスコミへの“リーク”である。
民主党議員(特に閣僚)一人一人のあら探しを徹底し、検察が全力で動いてくる。それをマスコミにリークすることで、民主党内部を分裂させようとするが、そこに多くの嘘の情報が混じっている。そうすることで民主党を疑心暗鬼に陥らせて内部分裂を誘うのだ。
それに利用されるのが、世界三流といわれる日本のマスメディアである。
それについて一つ例がある。以前、民主党代表だった菅直人に対して行われた社会保険庁の悪質なリーク事件である。
当時、「年金問題」で自民党と社保庁を激しく攻撃していた菅の身に降って沸いたような情報がマスコミから飛び出した。菅が“年金を支払っていなかった時期がある”という情報である。社保庁がマスコミに流したのだ。
結果、それをマスコミが鵜呑みにして全国に放送し、有権者も菅を非難した結果、菅は代表辞任に追い込まれてしまう。
その後、菅は頭を丸めて四国遍路を行い、それを知った小泉首相は、笑いながら菅を揶揄して小馬鹿にした。
しかし、遍路から戻った菅が、念のためもう一度記録を調査した結果、年金を全て収めていた事実が判明した。つまり、社会保険庁を攻撃していた民主党の動きを、社保庁の役人が代表への偽データをリークすることで、世論を利用して勢いを削いだことになる。最近も何処かで聞いた手口と同じだ。
こういう場合、マスコミと一緒に踊り狂った国民の方を「愚民」という!!
全ては後の祭りで、未だに人々は菅が年金不払いをした国会議員と思い込んでいる。日本のマスコミは“お上”の情報は何でも垂れ流す。だから筆者は昔から日本にジャーナリズムは存在しないと言っている。
こういう手口はまだ単純な方で、それよりも狡猾で悪質な手口で、霞ヶ関の連中は改革阻止を狙ってくる。それも全省庁が結託して徹底的に反抗してくる。その中に最大権力を握る「検察」も含まれている。意外かもしれないが、司法の番人である「裁判所」も一緒に結託する可能性がある。過去に「最高裁判所」が検察と手を組んだ事例が幾つもあるからだ。
そうなると、国家官僚による「クーデター」である!!
しかし、有権者がそれに気づくことはほとんど無い。というか、お上には絶対逆らわないという国民性をもっている。そこでむしろ政策が動かなくなった民主党の方を攻め立てる行動にチェンジする。これと似た現象が、今年の千葉県と秋田県の知事選挙で起きている。
有権者の多くは、役人のリーク情報を使って民主党を攻撃するマスコミと同調し、自民党の方がまだよかったと非難を浴びせかける可能性がある。要はマスコミと一緒になって踊り狂うのだ。
こういう顛末を阻止できる方法が一つだけある。レーガン元大統領の時代にそのヒントがある。全米の航空管制官が一斉にストライキを起こし、アメリカ中の航空システムが麻痺する事態に陥ったことがあったが、その際、レーガン大統領は、ストに参加した航空管制官の全員を首にし、空軍の管制官を当てたことがある。その後、新しい航空管制官を雇い直して今に至っている。
つまり国民と国家に損害を与える官僚を首にし、悪質な妨害に対しては逮捕も出来るという強い姿勢と法の制定である!!
民主党が政権をとった直後、最初にやるべきことは「国家公務員法の改正」である。特に内閣の妨害を行った官僚は、即刻首にする法改正を真っ先に行うことだ。
この法改正に、壊し屋の異名を持つ小沢一郎が必要なのである!!
今、麻生太郎は、国民最大の関心事は「小沢の西松問題」と発言して失笑を買ったが、これは官僚答弁と思えば裏が見えてくる。官僚どもは、小沢の代表退陣だけでは枕を高くして眠れず、国会議員を辞めるまで自民党に小沢攻撃をやらせる気でいるということだ。
自民党の方が与党だけに、西松建設に事業の見返りを出した事実がある。が、そんなことは検察がお目こぼしをしてくれるのでどうでもよく、愚民相手なら、小沢の説明不足だけで踊らせる自信があるのだろう。
霞ヶ関は、何とか小沢を説明不足で民主党から追放し、国会議員も辞めさせることが“正義”と愚民に思わせようと新たに計画中である。
どちらにせよ、これまでの実績を見る限り、日本のマスコミも有権者のレベルも三流であることは間違いない。何度同じ手口で騙されても何一つ学ばないからだが、いつまでもそれでいいのか?
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