Bー20 旧体質には旧体質がお似合い
地方の自民党後援会組織は、麻生が両院協議会の「懇談会」で流した涙を見て、「素晴らしい!」「男気を見せた!」と評価し、これまでと一転して、麻生の地方遊説を求める声で満ち溢れているという…あれで禊が済んだことらしいが、そういう単純な選挙ではないだろう。しかし、地方の老人たちはあれで心が揺らいでいるらしい。
彼らは“任侠好き”で、お涙一つで簡単に転ぶ世代だ。理屈や難しい問題などはどうでもいい、その程度のセンスしか持ち合わせていない人間が多い。思えば彼らの多くは、アメリカと戦争した世代で、行け行けドンドンで日本を焦土にした世代でもある。
一方、今回の自民党の「マニフェスト」だが、自民党というのは元々「公約は破るためにある!」と、歴代の幹事長や総理自身が豪語してきた政党である。だから今回もポリシーが無いため、野党のマニフェストが出揃った後、それを参考に書いただけの“付け焼刃”である。
それを盾に「唯一の経験のある責任政党」と言ってのけるあたりが常軌を逸していて、今の低迷日本を作った張本人の自覚が全く欠落している。
都合が悪いものは、全て「百年に一度の世界的経済危機」のせいにすればいいご都合主義で、小泉以来こうなった現実を全て揉み消そうとしている。
マスコミも平等ぶって、全党のマニフェストが出揃ったのでいよいよ選挙本番というが、日本がこうなった責任政党への総括の方はどうなった?
小泉のマニフェストに対するマスコミの総括あってのスタートだろう。それとも、「小泉劇場」で踊り狂ったマスコミの責任も、この際一緒にチャラにする気なのか?
そもそも、マニフェストが出揃った時点で、両党平等に扱うとこと自体、“不平等極まりない姿勢”であると知るべきだが、そんなことなど選挙が始まればマスコミには関係ないらしい。
今回も日本のマスコミの愚かしさを確認できたが、同時に、この国のもつ平等の薄っぺらさも確認できた。やはりブタはいつまでたってもブタのままだ。
ところで自民党の選挙の手口だが、「渡辺グループ」であれ、「平沼グループ」であれ、政党を作ろうが作るまいが、いってみれば「自民党B」、「自民党C」である。だから選挙が終われば、自民党の条件次第で再びくっつくことは目に見えている。「無所属議員」たちにも自民党は声をかけ、かき集めて数を増大させようとするだろう。
特に、渡辺や平沼などは、自民党から総裁(数で逆転できるよなら総理大臣)の席を用意されると、政治理念よりも政治的力学で、子分を連れて自民党に錦を飾るだろう。
こうして自民党は、再びアメーバーのように増殖し、日本を食い潰すまで権力の座から離れようとしないだろう。
完膚なきまでに自民党の議席を減らすことが出来るかどうか…有権者の意識が決めるということだ!!
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