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Bー24 自民党が分裂?

 月の「衆議院選挙」で大惨敗した自民党は、未だに惨敗の総括ができず(する気も無いようだ)、混乱状態を呈したままである。

 それもそのはずで、時代を読み誤った執行部の連中が、看板である総裁を代えてイメチェンすれば、次の「議院選挙」と4年後の「議院選挙」で勝てると踏んでいるからである。

 そのためには、少なくなった派閥を一層強化し、逆らう若手を適当な役員人事に取り込めばいいと考えている。

 旧体質の老獪どもが平然と構えられる理由は、衆議院選挙後の自民党への国民の期待度が大きいことにある。しかし、この期待度とは“自民党が21世紀型に生まれ変わる”ことであり、“本を再び政官癒着構造に戻せる期待度”ではないということだ。自民党がそうならなければ、参議院選挙でも身捨てられるということである。

 ところが、キングメーカー(院政の別名)を自称する森喜朗をはじめ、惨敗の主犯たちである安倍晋三や麻生太郎は相変わらずのKYで、従来のやり方を変えるつもりは全く無い。

 古賀誠に至っては、「開かれた自民党、世代交代、派閥解消などいろいろ意見があるが、そう簡単な底の浅い状況ではない」と自己弁護と居直りを主張する。

 こんな連中が居座る自民党など、到底、民主党と対等になり得るはずもなく、健全野党など絵に描いた餅で、話にもならない。

 それほど自民党の老獪どもが自信を持つ理由は、サボタージュを含む“国家官僚の反乱”に期待するからだ。

 その時のために、官僚と組めるのが自民党である。だから河野太郎たち若手が言うような、改革された自民党であってはならないのである!!

 これが自民党OBや、派閥の長どもの目論見であり、そのため、今も、官僚と一緒に安定した日本を作れる党は自民党だけであると発言し、“皆で一緒の全員野球”を公言してはばからない。

 最大の権力行使ができる「検察」は、たとえ政府側になっても、長年の特権意識から抜け出せるはずが無く、その権力欲を最も知るのが自民党の派閥のトップや老獪どもというわけである。これには自民党執行部は結構自信があるようだ。

 そこで自民党ができることといえば、民主党議員が公開している金の使い方(何年も前の分)など、どうでもいいチマチマしたミスをあげつらい(自民党の不正支出に比較すれば民主党などは可愛いものだが)、それを新聞社や週刊誌にリークすることである。

 他には、過去の自民党が仕出かした膨大な負の遺産に苦慮する民主党を、己のことを棚上げにして攻撃することである。

 

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