Bー33 無知な日本のマスコミと評論家!!
日本人を「一億総白痴」と象徴したのは、(故)大宅壮一氏だった。そうさせる元凶は、TVに代表される「マスメディア」である。
特にTV界は難しい話を避ける傾向がある。“茶の間”が相手だからだ。対象が子供からお年寄りまでなので、話が面白くなければチャンネルが変えられてしまう。そうなると視聴率が取れないため、スポンサーが逃げてしまう。だから番組がバラエティ中心になっていく。
番組はできるだけ消化しやすくし、結果として“軽薄化”する。当然、内面深く切り込む作業は敬遠され、軽視されるようになる。
現場での具体的な例を示そう。たとえばスタジオ撮りで誰かが難しい話に入ると、まず司会者が場を読んで話を変えさせようとする。それが無理ならディレクターがカメラの後ろから強い指示を出す。それでも変わらない場合、CMを前倒ししてその話を強制終了させるのである。生放送でなければ最後に編集カット。これで視聴者に一切伝わらない。
お茶の間の雰囲気を守るためといえば聞こえはいいが、長い目で見ると一億総白痴化を推し進めているだけである。
評論家も同じ動きを求められる。よって、誰にでも分かる綺麗事と世の流れ沿った主張が主体となる。そうしなければ次の出演が無くなるからだ。そんなTV界の常識の中で評論家も横並び一線で白痴化していく。
最近のマスコミの動きを見ていると、如何に評論家が無知で蒙昧なのかが分かる。
たとえば沖縄の「米軍基地問題」にしても、自民党時代に日本人が洗脳された「駐留アメリカ軍が日本を守ってくれている」という神話が、如何に嘘っぱちかということだ。
まず沖縄に駐留するアメリカ軍の規模だが、総勢でも自衛隊の“一個師団”もいない。一部の戦闘機を除き、ほとんどが旧式ヘリである。艦船に至っては常駐するのは本土の上陸艇ぐらいで、仮に自衛隊が沖縄の米軍を攻撃すれば、簡単に吹き飛ばせる規模である。
おまけにアメリカの世界戦略の見直しのため、駐留する米軍基地に「核兵器」を置く必要が無くなった。
「第七艦隊」にも核兵器を搭載する必要が無く、「オハイオ」に代表される大型トライデント級原潜が世界中の海に就航し、世界の何処にも海底深くから核ミサイルを撃ち込めるようになっている。
では、沖縄などの米軍基地は何しに日本にいるかというと、その程度の規模で日本を守れるわけがなく、駐留米軍は、アジアで有事が起きた場合、アメリカ人を脱出させるために駐留しているだけなのだ。
だから小沢は米軍基地は「日米安保条約」の役に立たず、(核の傘があれば)第七艦隊だけでいいと発言した。が、アメリカの奴隷根性が骨の髄までしみこんだ評論家とマスコミは、一斉に「日本の安全はどうなる?」「アメリカが怒る!」と小沢発言を非難した。
勿論、その裏に当時の自民党の誘導作戦もあり、民主党に政権を任せると、日米安保に支障をきたすとわめき立てていた。お笑いなのは、未だにわめいていることだ。
ほとんどの日本人に知らされていないのは、駐留米軍の有事の際の“優先順位”である。誰から順に救い出すよう指示されているかということだ。
優先順位の第1位は、アメリカ人である。(当然だろう)
第2位は、イギリス人、カナダ人、オーストラリア人、ニュージーランド人などのアングロサクソン国の民。
第3位は、アメリカの永住権(グリーンカード)をもつ人々。
第4位は、アフリカなどその他の民族である。
日本人は、「第4位のその他」に指定されている。所詮、日本人はアメリカ人の奴隷なので、アフリカ人並で構わないということだが、そこにアメリカの本性が見えている。
実際、ベトナム脱出の際、アメリカ軍は日本人を救出せずに置き去りにし、日本人を救出したのは「第2次世界大戦」の同盟国だったドイツだった。
その駐留アメリカ軍に対し、自民党は1978年から「思いやり予算」という詭弁を労し、アメリカに対して多額の献金でゴマを擂りはじめる。
当初は62億円だったが、麻生政権下では2083億円もの額に達し、日本人の血税が日本人を守るためという嘘で支払われてきた。
それでも、北朝鮮の核ミサイル実験の際、アメリカが「イージス艦」を多数日本に配備したことを、多くの日本人は喜んだが、オメデタイというしかない。あれは北朝鮮のミサイルの水準を確かめるためで、目的はアメリカ本土を守るデータ収集にあった。
ショックを与えて申し訳ないが、今のイージス艦では北朝鮮の核ミサイルを打ち落とせない。理由は簡単で、複数以上の核ミサイルが一斉に打たれたら、その時点でイージス艦の迎撃能力が限界を超えてしまうからだ。
デコイを含めて3発ほど発射すれば、数分で着弾する日本はお陀仏である。だからアメリカに最初から日本を守る気はなく、仮に守ろうとしても(アングロサクソンにはあり得ないが)不可能なのだ。
日本人が頼るアメリカ軍のイージス艦は、所詮その程度の能力しかないということを知っておくべきである。
それらを小沢と鳩山は百も承知で水面下で動いているわけだが、日本の政治評論家とマスコミは、鳩山政権のアメリカに対する動きを遅いと非難し、自民党と一緒にアメリカが怒っているとわめき立てている。
その動きを、アメリカは見逃さない。そういう中、クリントン国務長官が藤崎一郎駐米大使を呼びつけるという事件が起きたが、あれは民主党に打撃を与えるため、藤崎が仕組んだ自作自演だった。
民主党政権下で官僚が自らペラペラとマスコミに喋ることは禁止されている。にも関わらす、この国賊はアメリカからそれを発信した。その後、急遽、自民党から石破しげる元防衛大臣が渡米し、アメリカの実力者と会っている。連動していると見る方が常識だろう。アメリカも自国の利益につながるなら悪い気はしない。
さらに今度は、羽毛田信吾宮内庁長官(同じく官僚)が、天皇の会見問題で自らマスコミに登場し、民主党の方針を非難した。が、この男、それほど天皇陛下に長く従ってきたわけではない。
元をただせば厚労相の高級官僚で、長妻大臣を疲弊させている伏魔殿のエリートの厚生事務次官だ。天皇陛下の近辺を預かる人間とは全く関係がない!!
羽毛田は官僚支配に逆らう民主党に恨み骨髄で、4年ほど前に宮内庁長官に就任したに過ぎず、長年、陛下と共にいる侍従長ではない。
羽毛田も、官僚の記者会見を無視し、外務省と連動して自ら記者の前に立ってペラペラとまくし立てた。
これ以上の陛下の政治利用はない!!
こんなわざとらしい仕掛けでも日本のマスコミは簡単に引っかかる。当然、多くの日本人も引っかかり、羽毛田に対して1000通を超える支持をFAXしたというからお笑いである。
特に確信犯的なのがナベツネの私物と化している「読売新聞」と「日本テレビ」で、「産経新聞」とタッグを組みながら民主党攻撃に全力を挙げ、民主党の支持率を下げる意味で貢献している。
案の定、横並びを好む日本の評論家とマスコミは、一斉に鳩山を無能政治家と思わせる行動で一致し始めた。
おそらくアメリカの高校生でも、日本人を簡単にコンとロールできると思われる。私がアメリカ人なら、これほど扱うのが単純な民族はないと思うだろう。
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