■Bー34 権謀術数欠落民族
欧州は昔から国境を接するため、様々な「権謀術数」が編み出され、結果的にそれが現代の「国際法」につながっている。アメリカもその延長にある。だからアングロサクソンを筆頭に、白人国家が世界を植民地化でき、今も世界を実質支配している。
一方の日本はお寒いかぎりで、唯一例外があったとすれば「戦国時代」だけである。一部、明治時代にも復興したようだが、群雄割拠する戦国時代、一国一城の主になるには強力な軍事力を持つ以外に、外交術、連合術など様々な裏技が不可欠だからだ。
今では連合国家になったEUだが、イタリアの首相シルヴィオ・ベルルスコーニが、様々な女性と浮世を流しても政治的に問題になることはない。多少支持率は下がっても、未だに国民の半数以上はベルルスコーニを支持している。
フランスの元大統領フランソワ・モリス・アドリヤン・マリー・ミッテランも、私邸に愛人を囲っていても問題にならず、それを暴露した側のパパラッチの方が国民から軽蔑の対象となった。
ドイツの元首相ヘルムート・ヨーゼフ・ミヒャエル・コールにしても、1999年にコールの党会計に報告しない献金、200万マルクの受領が発覚して、CDUの不正資金作りがフランスのミッテラン政権、アメリカ兵器ビジネスを巻き込む大スキャンダルに発展した。が、「ボン司法検察庁」と「地裁」はコールに30万マルクの過料支払いを命じただけで、「キリスト教民主党/CDU」の政治献金をめぐる捜査を打ち切った。勿論、コール政権はその後もつづき、国民の支持を集めることになる。
アメリカでもビル・クリントン元大統領が女性スキャンダルを起し、全米で問題になったが、TVを通して国民に謝罪すると、それが国民に受け入れられた。
これは、スキャンダルと政治を切り離すことが国益に適うことを歴史的に知っている民族の特徴である。
そうしないと、スキャンダルがある度に有能な政治家を失うことになり、国家の損失となるからだ。特に権謀術数がまかり通るヨーロッパでは、国が立ち行かなくなる。
今ではそれが国際政治の常識になっている!!
一方の日本では、鳩山首相がいくらTVで弁明し、東京地裁も罪を認めなかったにもかかわらず、全マスメディアは未だに鳩山首相の政治的責任問題を取り上げ、自民党をその気にさせている。
その背後に「読売新聞」のナベツネがいることは歴然で、「産経新聞」が全面協力している。調子に乗った自民党の谷垣などは、「総辞職か解散総選挙をやれ」と息巻く始末だ。それを大々的にTV報道する姿勢は、ピント外れに加担するだけで、TV局側に何の熟慮も感じられない。意見も分析も無い“垂れ流し”なら小学生でも出来るだろう。
経済的緊急体制を敷かねばならない時のこの妄言に対し、NHKを筆頭にどのマスメディアも谷垣に疑問を呈さない。これから始まる“野党攻勢”を妨害しないことで、TV局側が“全面自粛”しているからだが、これが横一列並びの日本のジャーナリズムにおける“バランス感覚”とは、あまりにも程度が低い。
鳩山批判に歩調を合わし一斉批判を開始したマスメディアは、まるで底の抜けた樽である。己の無能を棚に挙げ、水をいくら注いでも満足しない。それが正義と勝手に自己満足している。
マスコミはそれを「世論」といって正当化するが、調子のいい責任転嫁か詭弁である。
去年まで、世界的経済危機では「総選挙」など行なえないと言っていたのは自民党だったはずだ。
日本人は国際感覚が完全に欠落する民族である。
特にマスメディアの愚かしさは酷く、世界四流以下というのはその意味である。1年ごとに総理大臣の顔が変わるような国家をどの国が信用できるのか?
まして鳩山首相は、自民党のように私服を肥やしていない。母親からの献金に全く気づかなかったのは、弟の鳩山邦夫(自民党)を見ても歴然で、特にTVは、鳩山邦夫の問題を自民党の切っ先を鈍らせては国勢の平等を欠くとして極力報道しない。
日本のマスメディアのジャーナリズム精神とはせいぜいこの程度である。
もし今の日本人がヨーロッパで国を作っていたら、真っ先に政治スキャンダルを他国からリークされ、自分で首を絞めて自滅していただろう。この民族相手なら簡単に国を弱体化させ滅ぼすことが出来るからだ。
国際政治の表舞台は「欧米型」である。
にも関わらず、日本のマスメディアはレベルが低く、自民党の背後に、鳩山と小沢を潰したいアメリカがいることに気づかない。か、気づいても故意に報道しない。アメリカが怖いからだが、特にNHKは全国ネットだけに責任は民放よりも重い!
気づいていても報道しない姿勢は、戦前戦中の新聞と全く同じ“国賊行為”で、特に新聞は当時と同じ鉄面皮で呆れ果てるばかりだ!!
よほど日本を元の「奴隷国家」に戻したいたいらしい。
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