■Bー41 疑わしきは…
今回の「小沢幹事長問題」で分かったのは、日本人のもつ『疑わしきは罰する!!』という文化、悪しき性癖である。
正直、ここまで民意が低いとは思わなかったし、少しは日本人の精神レベルを信じたかったが、どうもこれは…
検察、警察、司法、政治、マスコミ、国民のほとんど全てが、一斉に声をそろえて「疑わしいきは罰する!!」切り口で一致するのには唖然とする。文明国ではあり得ないからだ!!
先進諸国では、こんな日本人の常識が通用するわけもなく、レベルが低すぎて相手にもされないだろう。というか信用されるかどうか…要は世界の笑いものという次元である。
欧米人の肩を持つわけではないが、おそらく彼らの目から見た場合、アフリカ奥地の原住民程度の頭しかないように見えるかもしれない。
少なくとも先進諸国では、『疑わしきは罰せず!!』が絶対的な不文律である!!
だから、ヨーロッパのほとんどは、狂ったアメリカ大統領ブッシュ・ジュニアが、証拠も薄いのにイラクを攻撃しようとした際、国交断絶を覚悟してまで反対したのである。ロシアも反対した国の一つだった。勿論、各国の石油利権問題があったとしても、底辺にある確固たる証拠と調査が絶対不可欠という条件では、一歩も退かなかった。
一方の日本はどうだったか?疑わしいだけでも責任があると、小泉自民党と創価学会・公明党は、ブッシュ政権に真っ先に諸手を挙げて擦り寄った!!
「人権」の上で疑わしきは罰せずは、全ての根本原理といっても過言ではなく、欧米では日常生活から裁判所、政治に至る全ての分野まで行き渡っている。
それが日本では、「疑われるだけで道理に反する…」とは、一体何様のつもりなのか?それを言うお前は一体どうかと逆に詰問され追い込まれるだろう。
さらに言うなら、逮捕されてもまだ“疑わしき”である。
起訴されてもまだ“疑わしき”だ。
欧米では裁判で“無罪”になる可能性が非常に高いからである。
しかし、自民党などは、与党時代に掻き集めた汚い政治献金や裏金を棚に上げ、「起訴されたら政治家として責任を取れ!」とは、まともな国では失笑を買うだけである。それを日本人は簡単に受け入れるのだから困った民族で、民意レベルとしてはあまりにも低級だ。
起訴されたら犯罪者として責任を取れとは、検察起訴の有罪率99パーセント以上が常識化しているからで、マスコミも政治評論家たちも、それをおかしいと全く感じないほど頭が麻痺している。
基本は裁判で“有罪”になってから初めて責任である。それでも控訴が許されている。
「冤罪」の可能性が残っているからだ!!
だから欧米では政治問題は、「ウォーターゲート事件」のような、大統領権限の異状な行使の場合でない限りは裁かない。あの事件でさえ、ニクソンは逮捕されていないし、晩年は回顧録さえ書いている。
それに引き換え日本人はどうか?
同調するマスコミも最低なら、それを聞いて一緒に裁く有権者の頭の程度は、マッカーサーが口にしたように、所詮は14歳程度の民族ではないか!!
どうやら日本人は「疑わしきは罰する!!」ことで意見統一されているようで、まさにキリストが言う「裁くな」より、さらに悪質且つ低次元である。結論が出る前から裁くことに慣れ親しんでいるからだ。
これでは「冤罪」がまかり通るはずである!!自分たちからそれに加担しているからだ!!!
キリスト教が根底にある欧米諸国では疑わしきは罰せずを基本とし、司法でも徹底されている。
それよりも重いのは「他人を測った秤で自分も裁かれる!!」教えである!!
この教えを厳密に当てはめれば、今の日本人の多くは、己の軽薄な裁きと同じ秤で、「最後の審判」で裁かれる。「騙されました」では言い訳にならない。騙された責任を取らねばならないのが常識だ。それこそ自分たちが口にしたであろう、「引き際が悪い」「往生際が悪い」でお終いである。
中国では「共産党政府」が締め付けても、国民が反発するだけまだましで、反発から“自浄能力”が発揮されるが、今のような日本ではお寒いかぎりだろう。
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