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■Bー48 自民党は一に金・二に金・三に金

 や組織の思いが何処にあるかは土壇場になれば分かるというが、案の定、自民党は「小沢と鳩山の金」が最重要事項だったようだ。

 他の大事な国民のための法案などは二の次三の次で、参議院選挙告示直前の自民党の醜悪さは、まさに反吐が出そうだった。金、金、金…ばかりで、自民党の興味は正に裏返しで“金”しかない。

 創価学会・公明党も、やはり最後は自民党と一体化し、 渡辺喜美の「みんなの党」や、その他諸々の新党も一斉に自民党に擦り寄り、己の本性(自民党議員の避難所)を露呈した!!

 菅首相に関しては、昔から“脇が甘い”と言われてきた。そう指摘したのは伸子夫人だが、今回の冷徹なまでの参議院選挙日を譲らない姿勢は、その甘さを払拭するに十分だった。

 政治家はアレで正解である。

 自民党が企てる会期延長などは愚の骨頂で、自民党の妨害で何も決まらなかった場合、民主党のチョンボ劇にされるところだったからだ。

 さらに菅は、参院本会議の席で、自民党と創価学会・公明党が企てる衆院解散に対し、「まず、参議院で民意を聞くのが筋だ」と衆院解散・総選挙を一笑し、民主党の圧倒的有利な状況での7月11日投開票日で貫いた。

 政治はこれで正解である。

 自民党と創価学会・公明党は、日本をココまで駄目にした連中である。奴らの発言を聞いていると、全てこいつらに返してやりたいものばかりだ。 

 民主党は、今回の一連の金の問題に対し、同じように金塗れだった自民党の国会議員をあげつらい、自民党も同じではないかとする戦法をとらなかった。

 これが“囲碁”の戦略の典型で、将棋ではこうはいかない。返す刀で相手の駒も落とすのが将棋だが、そうなると今回は最悪の消耗戦になったはずである。

 政治に興味を無くす有権者が激増すれば、浮動票に期待ができなくなり、結果として、地方の組織票が強い自民党と、必ず選挙に行く創価学会信者の公明党が有利に働くようになる。衆議院選挙と参議院選挙の手法が違うことも一因にある。

 ところが、浮動票有権者の投票率が高い値で推移すれば、今度は逆転して民主党の有利に働く。

 だから、今回の劇的同時辞任劇の裏に小沢戦略があると言っている。

 新党の多くはこれでおしまいだろう。桝添などは、民主党が過半数に届かなかった場合を考え、早々に民主党に擦り寄ってきた。自民党に勝機は無くなったと判断したからだろう。

 ナベツネの読売新聞(日本テレビ)を中心に、蓮舫議員などの事務所費記載が法律違反とする情報が飛び交っているが、極貧の自民党が、有力民主党議員の粗探しに莫大な資金を使えるとは思えない。

 あるとすれば麻生が国庫から持ち逃げした2・5億円である。

 麻生は下野したにもかかわらず、内閣官房機密費2・5億円を国庫から持ち逃げし、その金を有力民主党議員の荒捜しに振り向け、どんな些細なことでも膨らませてマスコミにリークしている。

 この男の下劣さは、前の衆議院選挙でも発揮され、選挙の直前、異様な「怪文書」を作成し、それを小誌にして全国に配布するという暴挙をやってのけた。

 怪文書とは事実かどうかも分からない内容を大仰に書きたて、世間を不安にさせる文書をいうが、これは明らかな選挙妨害である。

 国賊組織の「検察」が味方についているので、麻生は何でもできると踏んでいるのだろう。

 自民党が選挙で戦えるネタは、この麻生がリークした捏造ぐらいだが、地方の老人たちには“金の問題”は人気がある。

 田舎の老人たちにとって、金の問題は“一番人気”と言っても過言ではない。都会では民主党の金の問題など今ではどうでもいいが、地方では未だにダントツ問題である。

 よほど親からの月1500万円の小遣や、民主党の運営に長年貯め込んだ、合法的な数数十億円規模の小沢資金が許せないらしい。

 いみじくも、「定額給付金」の際、麻生が語ったように、“さもしい人間”が田舎の老人に多い理屈になるが、それでいいのか地方の老人たちよ?

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