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■Bー59 通貨戦争=戦争と思い知れ!!

 在の民主党の官房長官・仙石由人が、鳩山内閣時代に「国家戦略室」担当になった時、小沢一郎がなぜ国家戦略室を重視してこなかったかが分かった気がした。

 その前の国家戦略局担当が、外交能力欠落と脇の甘さの菅直人だったことを思えば、小沢の先見の明が明らかになる。

 仙石は根っからの社会主義者で、社会党、社民党を経て旧民主党と渡り歩く間、社会主義と対極にある小沢に憎しみに近い情を抱いてきたことは容易に想像できる。

 その男が国家戦略室担当に抜擢されたとき、これで鳩山内閣は終わったと感じた。社会主義者に日本の舵取りを任せたに等しいからだ。

 社会主義者が欧米列強のみならず、ロシアやブラジルやインド等の新興勢力、さらに共産主義に資本主義を全面に取り込んだ中国との苛烈な経済戦争に勝てるわけがなく、案の定、仙石は始終後ろ向きの姿勢を貫き始める。

 ソフトバンク代表取締役の孫正義氏が、これからの教育現場で、「学生全員に薄型端末機を持たす様にするだけで経済が激変し、様々な波及効果が興る」と提言した際、仙石は何と答えたかというと、以下のような返答だったと記憶している。

 「ご主旨は分かるが、そう簡単に物事は変えられない。パソコンの時代になっても、むしろ紙が必要とされるので即答は避けさせていただく

 要は「総論賛成各論反対」の典型で、後ろ向きの社会主義者である。こんな人間に日本経済を改革できるわけがない。

 社会主義が資本主義と合体し、互いの弱点を補正した「ヨーロッパ型社会民主主義」なら分かるが、仙石の場合、いざとなると社会主義一辺倒の顔が出てくる。

 その男が、今回の対中外交の大失策の元凶となったことは間違いなく、中国漁船が体当たりしたビデオを公開する時期も、時局が見えない菅の判断と相まって、出すタイミングを逸してしまった。

 中国は、2002年5月8日の「日本国総領事館北朝鮮人亡命者駆け込み事件」の際も、中国の警官たちが、日本総領事館の敷地内どころか建物内まで侵入し、脱北者を捕縛したが、そのビデオ映像を日本が公開しなかったことで味を占めたことは間違いない。要は腰抜けぶりを承知していたため、ゴリ押しを幾らしても問題ないと判断したのである。

 案の定、仙石はアメリカにいる菅直人に電話をかけ、強硬姿勢を貫く前原の説得を依頼し、無能な菅は渡りに舟と快く了解した。結果、無様な有様に陥ったのである。

 前原が中国漁船を捕らえたのは、それまでは海上保安庁の巡視船に異常な体当たりまですることがなかったため、捕縛を許可したのである。これは法治国家として当然のことで、むしろ中国をエスカレートさせておいた方が、世界中の目の前で大恥をかかせることが出来たのだ。

 中国は落とし所がなくなり、結果として日本優位に動くはずだった。

 いざとなれば、「上海万博」から日本パピリオンを閉鎖し、スタッフ全員も日本に引き上げさせ、中国に大恥をかかす手もあったはずである。

  それを駄目にした原因が、地方老人の意向が生み出した菅直人の総理就任である。

 菅を民主党代表に選んだ理由が、「総理大臣の顔をコロコロ変えたくない」「小沢でなければ(誰でも)いい」が殆どで、菅の政策を期待するは僅か1.7パーセント(NHK調査)に過ぎなかった。

 要は、政治音痴の老人層と、日本人全般の国際政治音痴が全ての原因である。

 問題のビデオだが、弱腰の菅に残された使い道は、中国首脳との会談で、「公開しない代わりに4人の“人質”と交換する」手しかない。無能な菅はここで妥協に妥協を加え、さらに中国の圧力に屈していくのである。

 前原が底力を出して、国連や国際会議の場でビデオを公開すれば、中国は面子をなくして世界の恥さらしになる!!

 が、前原を嫌う仙石が猛反対することは目に見えており、脇が甘い菅にそんな度胸があるとは到底思えない。菅に出来るのは言い逃れに終始することだけである。

 前原の力を期待するしかないが、既に事はそんな甘いものではなくなっている。

 世界は、むしろ日本経済が今回の事件で崩壊してくれた方が自国の電化製品が売れ、中国脅威論が増すことで、失った猟場を中国から取り返せると本音では考えている。日本に味方するより傍観するほうが利益になるからだ。

 バブル崩壊後の20年間も何もできなかった無能な日本は、世界の「円高攻撃(攻勢ではない)」で完全崩壊する。ならば、そのドサクサにまぎれ、領土(尖閣諸島・竹島・北方領土・他)も頂戴するという仕組みである!!

 そんな折、ロシアのメドヴェージェフ大統領が領土問題で揺れる「北方領土」を視察するが、その前に中国の胡錦濤総書記と会っていたのは偶然ではない。

 言い換えれば、今回の尖閣諸島の事件は中国が仕掛けたもので、奴隷生活に慣れ切って国際外交音痴に陥った日本人から、領土など全てを奪いつくす暴挙に出てきたということだ。

 これは戦前と同じ状況で、世界が日本潰しを許す中で行われた計画的行動ということだ。

 ロシアも裏で一枚咬んでいたことは国際政治の常識で、弱腰日本を確認したことで自信を持った中国は、日本という無能国家を、飴と鞭を使い分け、首根っこをさらに押さえにかかってくるだろう。

 ロシアも韓国も、今更ながら無能な日本人を見て失笑し、日本との領土問題では全面勝利を得たと確信できたはずである。

 

 日本だけを叩き潰す「通貨戦争」「経済戦争」「領土戦争(敢て戦争といわせてもらう)」は同時存在で起きている。が、政治家を含め、マスコミ、有権者は平和ボケの中、一方的にやられるままになるだろう。

 アメリカは「尖閣列島の所有権は日本にある」と発言したが、それは日本のためではなくアメリカの太平洋支配権で発言したのである。あれを有り難がっている日本人の能天気さには馬鹿馬鹿しさを通り越し、哀れささえ覚える。

 世界中から尻の毛まで抜かれるのだ。今のうちグルメグルメで踊っていればいい。最悪の可能性と断っておくが、今のままならアフリカ以下にまで日本人のGDPと個人所得が落ちるだろう。その覚悟だけはしておけということだ。

 領土問題を含め、これまで何もしてこなかった付けが、一気に世界から回ってくるのだから半端ではないということだ!!

 

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