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2010年12月の2件の記事

■Bー63 真の政治家は一筋縄でいかない 

 近、日本人は簡単に「クリーンな政治」という言葉を口にするが、これはマスコミ誘導で作られた絵空事である。

 当のマスコミ関連の連中に聞いてみると、殆どといっていいほど、的を得た答えが返ってこない。

 せいぜい出てくるのは、「21世紀型の政治」、「金に綺麗な政治」、「金を使わない選挙をやる政治」、「ガラス張りの政治」等々の、漠然とした綺麗事が羅列されるだけである。マスコミがこの程度なら、TV漬けの一般人なら尚更だろう。

 じつは、この言葉、結構昔から日本人の間で漠然とした形で流されてきた。急激に具現化してきたのは、田中角栄総理大臣(当時)の「ロッキード事件」の頃だろう。

 アメリカ一辺倒の政策に危機感を覚えた田中は、中国とヨーロッパを巻き込む三元外交で、アメリカに呑み込まれるリスク分散を図ろうとした。その結果、アメリカの陰謀によって「ピーナッツ(3億円)」を掴まされ、同じピーナッツを食らったヨーロッパ各国の首相は無事だったが、日本だけがマスコミ誘導によって田中が有罪となる。

  酷いのは、裁判も開かれない段階で、検察と最高裁判所が手を組み、田中を有罪と発表し、国民の側もお上の大英断に拍手を送ったことだ。

 ヨーロッパの人々は賢かったので、アメリカの手口に引っ掛からなかったが、愚かな日本人だけが引っ掛かった。

  今、これと全く同じ図式が展界している。田中の懐刀だった小沢一郎を、アメリカ主導のマスコミ誘導によって、強制的に政治の舞台から追放する運動が、マスコミ誘導された国民の間で起きていることだ。

 短絡的な日本人ならどうせ忘れているだろうが、検察が小沢を逮捕しようと画策した幾つかの事件は、全て検察が仕組んだ捏造だった。

 が、それでは小沢を政界から追放できないので、あの手この手と調べつくし、弁当の隅をほじくって捜し出したのが、土地購入の手続き上の、どうでもいい帳簿ミスである。

 マスコミはそれを数百倍に膨らませ、さも極悪の金亡者の成せる業の触れこみで垂れ流し続けた。

 が、そもそもが無罪なので、検察は小沢を民主党代表の座から引き摺り下ろしたことで取り敢えずの幕引きを計ったのである。

 元々、証拠といえるものなど何処にも無かったからである!!

 ところが、国民を代表する「検察審査会」が、これまでのマスコミ情報を信じ切って、小沢を起訴すべきと息巻き、それを自民党が政治利用する形で進んでいるのが今の国会の現状である。

  その動きに連動するようにマスコミに登場してきたのが、クリーンな政治家という言葉で、この意味は、「田中型金権政治と決別しよう(小沢を追放しよう)」の意味が隠されている。

 政治に莫大な金が掛かるのは、オバマが政権を取ったアメリカを見ても歴然で、金が掛からない選挙などあり得ないし、政治を知らない日本人の愚かな妄想に過ぎない。

 クリーンな政治家を求めるなら、何処かの坊主にでも政治を依頼すればいい。権謀術数で生き抜いてきたヨーロッパ人は、政治センスの無い善人を政治家にする愚行は犯さないし、アメリカでも大統領が謝れば全てを水に流す。

 ところが、日本人は、冤罪の人間にでもネチネチと詮索し、重箱の隅をつつきながら、何が何でも叩き潰そうと画策し続ける。

 だから、日本人は中庸の民ではないし、水に流すような綺麗な民族性も持っていないと断言できる。

 そういう中、あの手この手と、政治と法律の裏を駆使しながら、逞しく生き抜いている小沢の政治手法を見て、マスコミも日本人も、そこに強い政治の根幹を見ようとは思わないようだ。

 愚かな民というのは正にコレで、生き馬の目を抜く国際パワーゲームの舞台で、日本が勝利する術が、この小沢の政治力にあると気づかない!!

 マスコミどころか、政治家の間からも出てくるクリーンな政治という言葉を聞くたびに、虫唾が走るし、何という傲慢不遜な民族かと思う。国際政治を知らないガキという面では戦前と全く同じで、稚拙で幼稚で救いがたい。

 「クリーンを叫ぶ自分たちはどうなのだ!?」という言葉を叩き付けたくなる。

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■Bー62 究極の専守防衛兵器!!

 レルギーとは「過敏症」という病気である。病気は治さねばならない。

 その意味では、日本の「核アレルギー」も病気といえる。同じ理由で病気は治さねばならない。治すとは核アレルギーから日本を開放するということだ。

  誤解を覚悟で申し上げるが、日本は核アレルギーという病状に長年苦しめられてきた患者ともいえる。

  核アレルギー患者として長期入院している間、患者の祖国である日本は、アメリカの「核の傘」に守られてきた。

 日本の平和運動家の多くは、「平和と言って微笑めば、相手も微笑んでくれる」という妄想に囚われている人々のことをいう。

 これは「パワーバランス」が常識の国際政治では、狂人か馬鹿ということだ。少しひいき目に見ても、幼稚、稚拙、あるいは浅知恵という軽蔑の対象となる。醜悪なのは、日本の平和運動家の多くは、アメリカの核に守られた中での平和活動を行っている点である。

 平和を叫ぶことは誰にでも出来るが、それを維持するには“”が不可欠という事実を直視しないのだ。何か矛盾を感じないだろうか?

 平和とは日常生活と似ていて、病原体に殺されないよう、体内に白血球やキラー細胞が常駐し、絶えず働いてくれている。そのシステムが無ければ、人は瞬く間にウィルスやバクテリアに征服され、数日後には死を向かえるのだ。

 平和運動家の全てとはいわないが、その多くは、自分たちの主義主張に自己満足を覚え、陶酔を覚える人たちともいえる。
 が、そのナルシスト的言動によって、他の大勢の人々の安全を脅かされてはたまらない。これまで日本は、何でも平和平和と叫ぶ国家だったが、それでも日本が危険に晒されなかったのは、何度も言うようにアメリカの核兵器の傘が存在していたからである。

 この矛盾が露呈したのが、中国による「尖閣諸島漁船追突事件」であり、ロシアによる「北方領土返還要求拒否事件」である。

 彼ら平和運動家の主張が正しいなら、“全権”を与えて国際政治の表舞台に放り出し、生き馬の目を抜く国際政治で中ロ相手に交渉させたらいい。おそらく全く相手にされないか、ズタズタにされるのが落ちだろう。

 パワーバランスとは、「軍事力(経済力も含む)による世界の均衡状態」をいう。それが存在しない国家は消え去るしかない。だから「安全保障条約」を結んだり、「同盟」を結ぶのである。
 よって日本には「日米安全保障条約」があり、「自衛隊」が存在し、「駐留アメリカ軍」が存在し、アメリカの「核兵器」による守護が存在する。

 民主党政権になって、鳩山元首相による「おぼっちやま外交」が失速し、菅内閣による「オドオド外交」の失策で極東アジアのパワーバランスが崩れ、中国が日本の弱い圧力に向けて押し出し、ロシアも同様に押し出してきた。と同時に、アメリカも弱い日本外交を利用して、一気にアメリカ主導の「新・日米安保」を押し付けてきた。

 その間、唯一、外国勢と対抗できる政治家だった小沢一郎は、アメリカに服従する「検察」と「マスコミ」の誘導によって、封殺されていた。
 

 その道を選んだのは、一日の大半をテレビ漬けで過ごす老人層である。彼らの多くはTVの言いなりで、オレオレ詐欺に代表されるように、簡単に何でも信じてしまう世代である。

 特に地方老人層のもつ一票の重さは、都心部有権者の5倍以上である。そのため、地方全体の票力は憲法違反の範囲を大きく逸脱し、日本の未来を地方老人たちが動かす事態に陥ってしまった。

 その多くは、今も「いざとなればアメリカ様が守ってくださるから心配いらねえっぺ」と心底信じきっている。こんな世代に日本を動かされては若い世代が悲惨な目にあうだけで、何かあっても、あの世代は絶対に責任を取らない。

 そこで日本の自衛隊の「専守防衛」に最も適した兵器を提案する。これを上回る兵器は、今の日本の状態ではありえない。攻撃されないかぎりは使えない兵器なので平和運動家も文句は無いはずだ。

 それは「核兵器」である!!

 北朝鮮が崩壊するか、あるいは北朝鮮が韓国を合併したらできるであろう“ネオ朝鮮”には、北朝鮮の核兵器が労せずして手に入ることになる。今、韓国は「空母」の建造を計画中で、竹島を守る口実に日本海(東海)の制圧を想定している。

 中国も、世界最大の「空母」の建造に着手し、その前に尖閣列島に隠密上陸することを狙っている。

 その際に砲弾やミサイルを撃たねば、アメリカは日米安保を履行できず、専守防衛の自衛隊も手が出せない。更に言えば、あそこを守っているのは自衛艦ではなく海上保安庁の艦艇に過ぎない。

 要するに、平和運動家や核アレルギー患者が蔓延する日本は、尻の毛まで抜かれることが決定しているのである。

 日本が核兵器を持つとアメリカが怒るというが、怒らせない方法がある。
 「グァム島」や「ハワイ諸島」に届かないミサイルを開発するのだ。これならアメリカは安心するし、日本のミサイルは朝鮮半島、ロシア、中国には届く!!

 何なら、そのミサイルをアメリカ企業に発注すればアメリカはより安心するだろう!!

 幸いかどうかは別にして、日本には「プルトニウム」が捨てるほど存在している。専門家の話では、1年半から2年で、日本は核ミサイルを配備でき、その後数年で極東地域における核ミサイル大国に様変わりする。

 同時に、「大形空母」を数隻建造すれば、不況の造船界も助かるし、日本海から沖縄近海の幅広い範囲を防衛でき、石油も中国にただでチューチュー吸われっぱなしにはさせないことになる。

 それには海上を含めて自衛隊を増強する必要が出てくるので、大勢の若者の働き口を確保でき、アメリカが現在増産を中止している最新鋭ステルス戦闘爆撃機「ラプター」も大量購入する交渉を再開すれば、中国もロシアも日本を馬鹿に出来なくなるだろう。

 が、それには「シビリアンコントロール」の強化が不可欠で、それに答えられる政治家の育成も急務となる!!

 もはや日本に頭でっかちのアレルギー患者は不要である。中国とロシアは日本のボーダーラインを越えてしまったということだ。
  
 
 

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