■B-64 無能な者ほど舞い上がる
2011年早々、又しても菅直人が爆弾発言をしたようだ。1月4日の年頭記者会見の席、小沢一郎が強制起訴された段階で、議員辞職を含む離党を求めたのである。
と言っても、致命的に“脇が甘い”男の発言だけに、“自爆”としか言いようがない類で、相変わらずこの男の軽薄さだけが目立つ。
参議院選挙直前の「消費税10パーセント発言」でも、菅の政治的戦略の無さが露呈したが、あの時は、民主党のトロイカ体制下であったにも関わらず、鳩山と小沢だけが目立ち、菅は蚊帳の外に置かれていた。
その後、検察の政治介入で小沢が身を引いた後、ついに自分の番がきたと舞い上がった菅は、鳩山・小沢のダブル辞任で民主党支持率が回復した勢いと、自民党が消費税10パーセントを持ち出したのを見て、「本当の財政立て直しの主役は俺だ」と、選挙直前であったにも関わらず、「民主党が参議院選挙に勝ちましたら、即、今の消費税を5パーセントから10パーセントに上げて見せます」のメッセージを発信したのである。
結果は惨敗。当たり前である。海外でも選挙直前に税金を上げることを最大のキャッチフレーズにする愚か者の例はない。
今度も全く同じパターンである。
おそらく、小沢の政界追放を求める自民党へのラブコールのつもりだろうが、“大連立”を組むことで生き残りたいのが主眼で、裏に隠れているのが、小沢に、10パーセント発言や尖閣問題等々の全責任を押し付け、「小沢追放=クリーンな菅」のイメージをマスコミ誘導で作ろうとしているのだろう。
そもそもこの御仁、小沢が大学のサークル程度の実力しかない民主党では、責任政党になれないという判断から、自民党との大連立を図ろうとした際、真っ向から反対したはずではなかったか?それが自分の内閣の延命のためならスルーする…“志がない”にもほどがある。
勿論、当時、小沢に大連立を持ち込んだ読売新聞のナベツネは、民主党を自民党に取り込むことで、自民党の延命を図り、うまくいけば民主党の勢いも削ごうとした経緯があった。
が、それでも豪腕の小沢を潰せなかったはずである。なぜなら、小沢の最終目的は昔から自民党を潰すことにあったからだ。
今回の菅発言に対し、小沢は「私のことよりも、国民のために政治を行え」と一括した。
菅は仙石と共に日本の政治史に致命的な汚点を数々と残したが、今回も何の権限もない「検察審査会」が訴えただけで、政治家は即刻辞めねばならないとする前例を残した。
この無能を絵に描いた男は、自己崩壊するまで、一体どれだけの致命的被害を国民に与えるのだろうか?
この有様を喜んでいるのは、検察(最高険)、霞ヶ関、自民党、創価学会であり、その背後で笑い転げているのが間違いなくアメリカだろう。
その横で笑みを浮かべているのが、ロシアであり中国、さらにその後ろから期待を込めてみているのが韓国であり北朝鮮だ。
日本人が自爆し、墜落すればするほど、外交的利益が面白いほど転がり込むからである!!
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