■B69 トヨタ方式の大崩壊!!
日本という国家は、いつの間にか「トヨタ方式」なる経済システムを神のように崇拝し、日本中の隅々にまで浸透させた。
結果、どうなったか。少しのダメージで全体が崩壊する、あまりにも虚弱体質の経済国家が出来上がった。
トヨタ方式とは、ある意味、究極のケチ・システムで、在庫を殆ど置かないことによる経費節減を狙う一種の「日雇いシステム」のことだ。
在庫が切れた段階で注文することにより、倉庫の保管料をケチるシステムは、まるで冷蔵庫に殆ど食糧を入れず、近くのスーパーでその度に食糧を買いに出る方式で、冷蔵庫が普及する前の戦後の日本家庭と瓜二つの状況が出来上がっていった。
これを現代に置き換えると、電気代がもったいないので冷蔵庫を買わず、その都度、日雇いのように食糧を買いに行くのと同じである。
当然、在庫が切れても、補充するのは僅かずつ。
最悪なのは、経費をケチるための部品の使いまわしである。
同じ部品を多くの車種に転用した結果、昨年、全米で起きた、トヨタ車への不信である。プリウスのブレーキの欠陥部品が他のトヨタ車にも使われていたため、一車種だけに止まらず、多くの車種までドミノ倒的に信用を失った。
そして今回の「東北関東大震災」である。在庫を殆ど持たない「トヨタ神話」に傾倒した日本経済は、何処もかしこも在庫部品不足で悲鳴を上げている。どんなハイテク製品も、小さな歯車一つ、ゴムパッキン一つの部品が無いだけで製造がストップする。
東日本圏の部品工場が崩壊しただけで、関東圏のみならず、中部圏、関西圏のハイテク関連企業が、在庫が足らないとして稼動しなくなっている。
合理主義とは何もかもをケチることではない。
常にリスクを知って運用するのが合理主義で、その意味でトヨタ方式は完全な欠陥システムである。
何事も無い安全な状況でしか運用できない、ひ弱で偏ったシステムといえる。その意味で、「原発安全神話」も同じで、そのどちらもがここ1年で完全崩壊した。
「原発安全神話」といい「トヨタ方式神話」といい、無神論が横行する割りに経済神話だけは信仰する日本。これから先、間違いなく尋常ではない規模の「茨の道」が待ち構えている。
日本全体の沈没はまだ序の口で、悲しいかなこれから先が本番になるだろう!!
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